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ヒョンデの新EV「KONA(コナ)」は驚異の300万円台で買えるコンパクトSUV

2024年01月08日 12時00分更新

ヒョンデ

ヒョンデ/KONA(399万3000円~)

 EVの「IONIQ 5」で世界に衝撃を与えたヒョンデから、第2弾EV「KONA(コナ)」が上陸! ベーシックモデルが400万円を切るプライスがつけられたコンパクトSUVに、我々は再度「ヒョンデショック」を受けることになるのか? 試乗レポートをお届けします。

◆コンパクトSUVらしく取り回しはラク

 本国では2023年4月に発売開始したばかりのKONA。かの地ではガソリンエンジン車とハイブリッド車も用意されていますが、日本ではEVモデルのみの販売となります。

ヒョンデ

全幅1825mm×全高1590mm

ヒョンデ

全長4335mm、ホイールベース2660mm

ヒョンデ

リアビュー

 同社が「コンパクトSUV」と定義するとおり、全長4335×全幅1825×全高1590mmと、全長・全高はHonda「VEZEL」とほぼ同寸。ただ、全幅は35mmほどワイドです。ホイールベースは2660mm、最小回転半径は5.4mと取り回しの面で不満を覚えることはないでしょう。ちなみに、IONOQ 5のホイールベースは3000mm、最小回転半径は5.99mなので、狭い駐車場での取り回しには難儀することもありました。

ヒョンデ

シームレスホライゾンランプ。バンパー側には四角い装飾が並ぶ

 個性的な外観のIONIQ 5と比べれば、KONAはおとなしい印象を受けます。デザインを担当したのは、サイモン・ロースビー氏。ロールス・ロイス「シルバーセラフ」の車両デザインプロジェクトに参画したあと、ベントレー「コンチネンタルGT」のデザインを主導し、その後フォルクスワーゲングループチャイナのデザインディレクターを務めて、中国市場におけるフォルクスワーゲンのトヨタ越え達成に多大な貢献をした方です。車両の前後に「シームレスホライゾンランプ」などは近未来的でカッコいい!

 駆動方式はFFのみで、バッテリー容量と最高出力の違い、インテリアや機能面の違いによる4グレード展開。ベーシックモデルであるCasualは、交流モーターの最高出力99kW(135PS)、最大トルク255Nmで、搭載するバッテリー容量は48.6kWh。1回の充電で最大456km(WLTCモード)走行可能とのこと。

 最上位のLoungeは最高出力150kW(204PS)、最大トルク255Nmの交流モーターと64.8kWhのバッテリーの組合せ。航続距離も伸びて541~625km(WLTCモード)と謳っています。

ヒョンデ

KONAのグレードとプライスリスト

 驚くのは、Casualが399万3000円、Longでも489万5000円というプライスタグ。これに国からの補助金が65万円、さらに地方自治体によってはさらに補助金が交付されます。ちなみに東京都の場合は45万円の補助が受けられるため、Casualの価格は実質289万3000円に! 実質と書いたのは、購入後に申請してから補助金を受け取るためで、注文時の分割払い契約は399万3000円になるから。

 さらに最初の3年間、点検や車検、バッテリークーラントの交換が無償になるほか、年10万円まで修理費用をサポートする「Hyundai Assurance Program(ヒョンデ・アシュアランス・プログラム)」を付与するというからすごい。

 アフターフォローの手厚さに、ヒョンデの日本市場に対する本気ぶりを感じずにはいられません。

ヒョンデ

充電ポートはプッシュでリッドを開ける

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リッドは横にスライドする

ヒョンデ

リッドを開いた様子

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充電ポートの様子

 個人的にKONAでイイナと思ったのが、充電ポートが前にあるという点。というのも、急速充電ケーブルって意外と短かったり、急速充電器そのものが駐車場の奥だったりする場合、入庫に難儀することがあるから。これなら左右云々とか関係なく、頭から突っ込めばOK! 充電時間の目安は、90kWの急速充電器を使った場合10~80%までの充電は45分程度。ちなみに、車両は80kWタイプまでしか受け付けないとのこと(90kWの充電器を使っても80kWの速度しか出ない)。ちなみにIONIQ 5は350kWまで大丈夫だそうです。

ヒョンデ

V2Hアダプターを取り付けた様子

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V2Hアダプター

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ACアウトレットには防水キャップが取り付けられている

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V2Hモードの様子

 充電ついでに、KONAにはV2Hアダプターも標準装備されます。差し込むだけで家電が使えるこのアダプターは実に便利! ちなみに購入しようとすると「結構なお値段しますよ」とのことでした。

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