プロフィール/山本望叶(NMB48)
2002年3月11日生まれ、山口県出身。2018年ドラフト3期生としてNMB48へ加入。4thアルバム『NMB13』の収録曲「Done」で初のセンターに。2023年11月21日に発売されたスタイルフォトブック「andMIKANA」(主婦の友社刊)でモデルを務めるなどモデルとしても活躍中。
★ドラマ『アイドル失格』のあらすじ★
人気アイドルグループ「テトラ」のセンター・小野寺実々花は、実々花にガチ恋オタクなケイタが投稿するSNSでの発言に惹かれていく。そして、ファンと知りながらケイタのバイト先へ訪れて……。アイドルとしての葛藤と抑えきれないケイタへの思い。恋とアイドルの狭間で揺れる実々花に注目。
私は王道アイドルではないので、演じるのは難しかった
―― 同じNMB48のメンバーである安部若菜さんの小説『アイドル失格』のドラマ化が決まり、主演の小野寺実々花役を務めることになりました。最初に聞いてどう思いましたか?
山本望叶 演技の経験は少ないのですが、ずっとそのお仕事をしてみたいと思っていたので、すごく嬉しかったです。原作が安部若菜ちゃんの作品ということも二重の喜びでした。しかも主演を務めさせていただくということに、しばらくは夢見心地でした。
―― すでに原作は読まれたと思いますが、読んでみてどうでしたか?
山本望叶 ファンの目線やファンとアイドルとの関係、アイドルの裏側など、たくさん共感できる部分があって……こんなに書いちゃっていいのかなって思いました(笑)。結構リアルに書かれているのかなと感じています。
―― ドラマで演じるにあたって、原作者である安部若菜さんからは、何かアドバイスのようなことはありましたか?
山本望叶 いや、それが全然なくて。なので自分が読んで感じた実々花を、自分なりの解釈で演じるようにしています。
――アイドルという立場で、実々花というアイドルを演じるにあたり、何か意識してしまうことはありますか?
山本望叶 実々花は、表向きのアイドルのとき、本当に100パーセント王道アイドルなんです。でも、正統派の優等生アイドルというのは、普段の自分とはまったく違うので、そこはちょっと(演じるのが)難しかったかもしれません。
――実々花はアイドルに憧れてテトラのオーディションに応募してセンターを射止めました。山本さんご自身は、どうしてアイドルになろうと思ったのですか?
山本望叶 昔からアイドルが好きで。好きなアイドルはたくさんいたのですが、特に48グルーブが好きでした。アイドル以外に好きなことが何もなく、特にやりたいこともなくて。将来、普通に就活して働くというのも絶対に嫌だったので、芸能界に入りたいって思って、オーディションに応募したのがきっかけでした。
――ガチ恋ファンであるケイタに出会うのが、SNSでエゴサしたときだったりするのですが、山本さんもSNSでエゴサとかやられていますか?
山本望叶 していますね。やっぱり、何かの発表があると、「ファンのみんなはどう思っているのかな」と思ったり、ライブのあとなら「どうだったのかな?」とか感想を知りたいので、よくSNSで調べています。
アイドルの恋愛だけでなく、1人の人間の葛藤も見てほしい
――ファンの立場からすると、SNSで推しに伝えたいと思ったとき、推しが喜ぶような言葉を選びますが、ケイタのように共感してもらえる言葉を伝えられるいいなと思ってしまいます。
山本望叶 ファンのみなさんからいただく言葉はとても嬉しいのですが、たまにご好意で言っていただいた言葉が、自分にとってはあまり嬉しくない言葉だったりすることもあるので、それってすごく難しいなと思いますね。ほんとに人それぞれの感じ方、考え方があるので「言葉難しいな」って感じています。
――ドラマでは、アイドルグループ「テトラ」のメンバーは、山本さんが所属するNMB48のメンバーです。
山本望叶 NMB48のメンバーと共演できることは、やっぱり安心できますね。1人でのシーンの撮影が何日も続いたあと、メンバーとのシーンになると、すごい嬉しくて。普段の何倍もちょっかいをかけに行ったりしてテンションが上って、いっぱいしゃべっちゃいます。
――ドラマのシーンでは、メンバーとぶつかったり喜び合ったりしますが、普段もそんなことはありますか?
山本望叶 ドラマの中のメンバー4人にも共感することはたくさんあると思います。メンバー同士はライバルなので、悔しいとかそういう感情もあったりするので、気持ちがわかる分、やりやすいかなって思いますね。また、ライブやテレビの出演が決まったときにみんなと喜びを分かちあうこともよくあります。
――演技の仕事をしたかったとのことですが、メンバー以外の俳優さんと共演することで、いろいろと吸収できることはありまししたか?
山本望叶 そうですね。やっぱり皆さんたくさん経験されてるので、すごい勉強になることばかりで。感情の入れ方とか、セリフの間とか、普段あまり気にしていない部分を学ばせていただけるので、ほんとにいい経験をさせていただいていると思います。
――山本さんにとって、アイドルとはどういう存在だと思いますか?
山本望叶 アイドルは、ほんとにたくさんの方に元気や勇気を与えられる存在だと思うんです。影響力という責任がある、ほんとにすごい職業だなって思います。
――最後に、このドラマの見どころと意気込みをお願いします。
山本望叶 一見アイドルとファンの恋愛の物語なのかなって思われがちですが、1人の人間としての葛藤などもすごく描かれている作品です。アイドルを好きな方はもちろん、現役のアイドルの方も、まったくアイドルを知らないという方にも、きっと何かを感じてもらえると思います。私自身、初めての連続ドラマですし、監督さんやスタッフのみなさん。もちろん共演者の方々も一緒になって作り上げていっています。監督さんが「絶対に成功しよう」と言って鼓舞してくださるので、自分にできることをすべて出し切って、わかぽん(安部若菜さん)にも喜んでもらえるような作品になるようがんばります。
BS松竹東急オリジナルドラマ『アイドル失格』作品紹介
NMB48の現役メンバーとして活躍中の安部若菜によるデビュー小説『アイドル失格』(KADOKAWA刊)の実写ドラマ化が決定。BS松竹東急(BS260ch・全国無料放送)にて、2024年1月13日(土)より放送スタートする。
現役のアイドルが描く、アイドルとファンとの恋物語に大いに話題になった本作。4人組人気アイドルグループ「テトラ」のセンター・小野寺実々花役はNMB48の山本望叶。また、一ノ瀬萌役に川上千尋、空野あかり役に上西玲、川嶋サヤ約に泉綾乃などNMB48メンバーを起用。ステージパフォーマンスシーンにも注目だ。
原作小説:『アイドル失格』
出版社:KADOKAWA
著者:安部若菜(NMB48)
定価:1650円(本体1500円+税)
週刊アスキー電子版からの転載記事です!
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