貼り付けるだけで使える防犯用「ドア窓アラーム」を
「PC置き引き防止ガジェット」として使うために衝動買いした
日本はまだまだ電車内やカフェなどでのPCの盗難は少ないようだ。だがカフェやファミレスでのリモートワークや新幹線車内でのPCワークで気掛かりなのは、トイレ離席やコーヒーのベンディングマシンまで出向く間、持ち主がいない時間のPCやタブレットなどの保全体制だ。
国内外でもいくつかのメーカーから、離席時のPC保護のための防犯ツールやガジェットが販売されてはいるが、いずれも筆者から見ると極めて非力なガジェットが多い。確かにガチに守るだけではなく、PCの持ち主が「盗難には注意している」という姿勢を示す表現力も、重要ではあると思うが……。
今回は、筆者宛てに販促メールが送られてきた「ドア窓アラーム」の5個セット(2195円)を衝動買いした。チョット手を加えるだけで、カフェなどで離席時にテーブルに置き去りにしたPCやタブレットをガチに第三者から守ることのできる「置き引き防止アラーム」が作れそうだったからだ。
商品名は「ドア窓アラーム」というらしいが、そっくりさんが日本国内ではいろいろな販社から様々な商品名で発売されている。ざっとウェブを見てみたところ、筆者が購入したジャストマイショップは5個で2195円。1個あたりにすると439円とかなり安い。
だいたいの相場は1個当り300〜1000円くらい。実際に買ってはいないが、ダイソーでもそっくりさんが100円で売られているらしい。基本的に日本国内では中国で生産され、多少のデザイン違い、単価違いの類似品があふれている流行のデバイスだ。
不審者が窓を開けた時に発するアラーム音は、90dBと言われている。モデルによっては100dBと書かれた商品もある。危機を第三者に音で知らせるのが目的の商品なので、けっこう大きな音だ。大きなアラーム音を出すために使用するのは、単4乾電池2本。本体前面の斜めに上下分離した、下のカバーをスライドして入れる。
ドア窓アラーム(本体)側面には、小さな黒いスライドスイッチがあり下側(乾電池側)にスライドするとREADYの状態となる。ドア窓アラームが大きな音を発するトリガーとなるのは、バッテリーの入るスピーカー付きの本体とペアとなる小さなマグネットを内蔵したバー状のデバイス(受信機)の距離が、1〜2cm離れた時だ。
本体と受信機の背面には、そこそこ分厚い両面テープが貼られている。本体と受信機の2つのデバイスが離れることでアラームが鳴るので2枚の窓枠やガラス面、ドア本体とドア枠に接近して取り付けることが原則だ。感覚的には、本体と受信機の表面に描かれたウェイブ線がきれいにつながるような見掛けになるのがベストだ。
昨今は見守り用のトイレのドアセンサーや冷蔵庫の扉センサーなどが多く市場にあるが、基本的にはドア窓アラームも同じような仕組みで動作する。前者はドアが開けられるとセンサーが起動し、Wi-Fi無線でルーター経由でクラウドに情報を送るのに対して、ドア窓アラームは単純に内蔵のスピーカーで大音量を流す仕組みだ。
筆者宅でも唯一侵入防止センサーの付いていない窓に、ドア窓アラームを実際に取り付けてみた。窓や窓枠の形状によっては、本体と受信機の関係が理想的な位置関係になりにくい場合がある。筆者宅での使い方も推奨通りでは取り付けが難しかった。しかし、実際の対応は極めて簡単で両面テープを貼る面を変更する程度で、多くの窓に対応可能だ。
ドア窓アラームは前述したようにスピーカー、乾電池、センサーの入った本体と受信機の2つのペアで動作するが、後者の受信機は実際にはマグネットに過ぎない。マグネットの入った受信機と呼ばれるデバイスが本体から1〜2cm離れると、本体のセンサーが動きを検知し内蔵スピーカーを90dBで鳴らす仕組みだ。
ペアの片側である受信機の主たる内容物がマグネットであれば、比較的簡単に今回の狙いである1個439円のドア窓アラームを、PC置き引き防止ガジェットとして機能するように、簡単に改変できそうだ。
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