2023年12月14日に発売された、タイトーのNintendo Switch用ソフト『タイトー LDゲームコレクション』を紹介する本記事。
後半となる今回は、収録された作品の中から『タイムギャルHDリマスター』と、特装版にダウンロードコードが同封された令和版タイムギャル』タイムギャル リバース』を実際にプレイしつつ、ちょっぴりセクシーなスクリーンショットなどを紹介していきたい。
『タイトー LDコレクション』はパッケージ専売で、通常版は9680円、特装版は1万9580円となる。また、収録作はダウンロード専売で単品配信されており、価格は各4180円だ。
なお、本記事はタイトー様から提供いただいたパッケージ版をもとに作成している。
『タイムギャル HDリマスター』
1985年にアーケード向けに発表され、その後家庭用ゲーム機などにも移植された作品。タイムマシンを強奪して過去の世界へ逃亡した未来の大悪党ルーダを、歴史保安警察のエース「タイムギャル」ことレイカが過去の時代に遡って追跡していくアクションゲームのHDリマスター化である。
『タイトー LDゲームコレクション』に収録された3作のうちの1本だが、ストアから単品でもダウンロードで購入できるので、本作だけ欲しいといった方は単品での購入も検討してみてはいかがだろうか。
ゲームの基本的な流れは、セルアニメで描かれたタイムギャル「レイカ」のムービーを見つつ、連続するQTEをこなしていく。次から次へと、画面上に方向キーやアクションボタン(Aボタン)を入力するよう指示が出るので、制限時間内にミスなく指定のキーを入力できればシーンが進む。
数回のQTEで一つのチャプターになっており、ミスしたときの再開はチャプターの頭からになる。そして、いくつかのチャプターをクリアすると、ステージクリアというわけだ。しかし、キー入力の猶予時間は基本的に結構シビア。きっと何度も何度もミスを繰り返すことになるだろう。
また、QTEの中には時折、表示された選択肢の中から時間内に正解を選ぶというものもある。もちろん正しい選択肢以外を選んでしまうと1ミスだ。
筆者は最初、反射神経が求められるゲームだと思って挑んでいたのだが、何度も何度もミスを繰り返すうちに完全に理解したのである。本作は反射神経ゲーではなく、覚えゲーなのだと。間違ったキーを入力するとミスの扱いになってしまうが、正しい入力なら指示が画面上に出る前から連打していても問題ない。
つまり、各ステージの指定キーを暗記、もしくはメモしてしまえば、順番に連打して行けば必ずクリア可能。ハイスコアも、目の前というわけである。ぜひ一度挑戦してみてはいかがだろうか。ちなみに、ランダムで入力キーの指定が左右反転することもあるので要注意!
なお、本作の「CONFIGURATION」には「Voice」という項目があり、「ARRANGE」と「ORIGINAL」の2種類の音声設定を切り替えられる。「ARRANGE」は『タイムギャル リバース』のキャストでの新録したボイス、「ORIGINAL」はオリジナル版のボイスとなっているので、聞き比べをしてみるのも一興だろう。
『タイムギャル リバース』
さて、これから紹介する『タイムギャル リバース』は、『タイムギャル』の続編的な位置づけのNintendo Switch用新作アドベンチャーゲームである。『タイトー LDゲームコレクション』特装版の特典としてダウンロードコードが同封されており、現状では特装版を購入したユーザーのみがプレイ可能だ。
本作では、冒険を通して大悪党ルーダによるタイムマシンの強奪と、ルーダを追跡する原作主人公「レイカ」との裏のエピソードが明らかになる。もちろん『タイムギャル』を踏襲し、特定タイミングでのキーのボタン入力や、制限時間付きの選択肢など、アクションを成功させて物語を進めていく。
また、オリジナル版で好評だった、アクションをミスした時にみられるリアクションも用意されており、新主人公「ルナ」のさまざまな姿が楽しめる。
前作『タイムギャル』は、アニメムービーに沿ってミスの許されないQTEを連続でクリアしていくストロングスタイルだったが、本作では基本的にADVゲームのような会話劇で物語が進行。そして、時折QTEが挟まれるという流れになっている。
また、QTE時も入力猶予が長いので、反射神経も暗記力も必要なく、誰もが最後まで物語を楽しめるだろう。
あらすじ
引きこもり生活を送っていた内気な少女の主人公「ルナ」。ある日、ルナの前に突如ルーダの部下を名乗る女性「アヴィー」が現れ、ルナはルーダが残した遺産を手に入れるための計画に巻き込まれる。
流されるまま、21世紀から31世紀へと連れ出され、博物館から高性能タイムマシン「タイムスーツ」を強奪したルナは、ルーダの軌跡を追って嫌々ながらも大航海時代や古代ローマ、中世ヨーロッパ、近未来の日本とさまざまな時代を旅することに。
旅の途中、ルナはアヴィーや協力者、歴史上の偉人、そしてタイムギャル「レイカ」と出会ったりしながら、ルーダの残した遺産の正体、そして自身に過去起こった出来事の真実へと近づいていく……。
【主要な登場キャラクター】
ルナ(CV:佐藤 舞さん)
大悪党ルーダに育てられた引きこもり。卑屈で、基本声が小さく、すぐに謝る。知っていることや好きなことには饒舌。我慢の限界を迎えたときはキレる。
7歳まではルーダの元で育ったが、とある理由で21世紀(2017年)へと返された。そのショックで引きこもりになる。引きこもり生活が続いているため、平均より運動が苦手。
レイカ(CV:竹達 彩奈さん)
父・サーモン博士の発明したタイムスーツを身に着け、ルーダを追いかける歴史保安警察のエージェント。本作では、原作の騒動を経てタイムマシンを悪用する犯罪者を捕まえた英雄として大人気。
明るく勝気で、正義感あふれる性格をしており、運動神経も抜群。ただ、正義感が空回りして余計に被害を増やしてしまったりもする。
アヴィー(CV:井澤 詩織さん)
31世紀からやってきたルーダの部下。一味の長であるルーダに強く影響を受けており、一番弟子を自称。声が大きいところはそっくりで、ルーダのような高笑いをしてしまう癖がある。
実年齢よりかなり若い見た目をしていて外見にコンプレックスを持っており、特に身長を気にしている。実年齢以外の見た目、性格、言動すべてが10代前半の女の子のような女性。
ルナに対してなにかと偉そうにふるまう。大胆で行動力があるが、詰めが甘いところも。
以上、『タイムギャル』と『タイムギャル リバース』をお届けしました。80年代の流行ったLDゲームのリマスター版を収めた『タイトー LDコレクション』。
かつてのアーケードゲーマーは懐かしみながら、そして今のユーザーは長いゲームの歴史を体験する1本として、本作を遊んでみてはいかがだろうか。
【ゲーム情報】
タイトル:タイトー LDゲームコレクション
ジャンル:アクション
販売:タイトー
プラットフォーム:Nintendo Switch
発売日:発売中(2023年12月14日)
価格:
通常版:9680円(パッケージ版)
特装版:1万9580円(パッケージ版)
CERO:B(12才以上対象)
【単体配信】
タイトル:『タイムギャル HDリマスター』
配信日:配信中(2023年12月14日)
価格:4180円(ダウンロード版)
タイトル:宇宙戦艦ヤマト HDリマスター
配信日:配信中(2023年12月14日)
価格:4180円(ダウンロード版)※2024年1月2日まで13%オフの 3636円
タイトル:忍者ハヤテ HDリマスター
配信日:配信中(2023年12月14日)
価格:4180円(ダウンロード版)
© TAITO CORPORATION 1984, 1986, 2023 ALL RIGHTS RESERVED.
© 東北新社/著作総監修 西崎彰司
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります