特装版につく『タイムギャル』の続編『タイムギャル リバース』にも注目!
アーケードで一世を風靡した『タイムギャル』が帰ってきた!『タイトー LDゲームコレクション』をプレイレビュー【前編】
本作は、1980年代にゲームセンターで楽しまれていたタイトーの名作LDゲーム『タイムギャル』『忍者ハヤテ』『宇宙戦艦ヤマト』の3タイトルをHDリマスター化し、1パッケージに収めたNintendo Switch向け移植作品である。かつてゲームセンターで人気を博したLDゲームが令和の時代に復刻したことに、喜んでいるファンも多いのではないだろうか。
しかも今回、同時リリースされた特装版には、資料集や復刻ミニポスター、復刻パンフレットなどの豪華特典に加え、令和によみがえった「タイムギャル」シリーズの最新作『タイムギャル リバース』のダウンロードコードが同封されているというのだ!
というわけで、『タイトー LDゲームコレクション』を紹介する本記事だが、前半となる今回は、タイトー様から提供いただいたパッケージ版をもとに、本作に収録された各作品を紹介していく。
タイトー LDゲーム コレクション紹介PV
なお、『タイトー LDゲームコレクション』はパッケージ専売で、通常版が9680円、特装版が1万9580円。『コレクション』に収録されている3作はダウンロード専売で単体配信されており、価格は各4180円だ。
LDゲームとは
まずは「LDゲーム」について軽く説明していきたい。若い世代では、そもそもLDという言葉自体に馴染みのない方も多いかもしれない。
LDゲームとは1980年代中ごろにゲームセンターで遊ばれたゲームジャンルのひとつなのだが、映像表示に当時の映像メディアであるLD(レーザーディスク)を使用していたことで“LDゲーム”と呼ばれた。
ゲーム自体は、いわゆるQTE(クイックタイムイベント)と呼ばれるシステムの連続で進行。最近のゲームでも、ゲーム内のイベントやムービーシーンの最中などに採用されていたりするので、システム自体には馴染みがある方も多いだろう。
LDゲームでは、画面に押すボタンやスティックを倒す方向が表示され、制限時間内に正確に入力できたかどうかで異なる展開に進行していくシステムとなっている。
つまりLDゲームは、ディスクメディアであるLDの利点を活かし、QTEの結果にあわせて再生する場面を頭出ししているというわけなのだが、ドット絵でのグラフィック表現が主流だった時代に、長時間に渡る実写やセルアニメーションの映像で遊べるという、非常に画期的なゲームジャンルだった。
収録タイトル紹介
ここからは、本作『LDゲームコレクション』に収録された3作品、および特装版でのみダウンロードコードが付属する『タイムギャル リバース』の内容を、簡単に紹介していこう。
『忍者ハヤテ HDリマスター』
悪の忍者軍団により、姫がさらわれてしまった。この知らせを聞いたハヤテは、姫を救うべく単身で悪の忍者軍団の城に忍び込む。そこには無数に仕掛けられた罠、忍者軍団の強烈な連続攻撃、血に飢えた妖怪たちが待ち受けていた……というストーリー。
本作の特徴は、とにかく斜め指定の入力指示が多いことにある。ただでさえシビアなゲーム性のシリーズで、斜め入力はスティック操作の難易度が高いように感じるかもしれない。
今回リリースされた特装版に付属する公式資料集によると、上下左右のキー入力で代用できる場所もあるということなので、Nintendo Switchのスティック操作がうまく行かない方は試してみてほしい。
『宇宙戦艦ヤマト HDリマスター』
過去に家庭用ハードへの移植版がリリースされていたほかの2作品に対し、本作は初の家庭用ハードへの移植作ということで、ファンの期待も大きいのではないだろうか。
劇場版アニメの映像を中心に新規描き下ろし(当時)の作画もあり、往年の声優陣の演技も相まって、宇宙戦艦ヤマトのファンとしては、手元においておきたいアイテムの一つとなるだろう。
ゲームは、地球を救うため宇宙へ出航した宇宙戦艦「ヤマト」が、迫りくる敵の攻撃を回避したり撃墜したりしつつ、4つの星系を攻略していくというもの。その特徴は、QTEで十字キーやアクションキーの入力を求めるのみでなく、画面上に表示された照準を敵機にあわせ撃墜するシューティングモードが存在することだろう。
Nintendo Switchのアナログスティックで操作する必要もあって、慣れないと少し難しいかもしれない。またQTE時も、シーンによっては画面上に指定キーが表示されず障害物の見た目で入力する方向を判断する必要があったり、主砲の仰角を45度で止めるシーンがあったりとバラエティが豊かなのも特徴。沖田艦長の指示を受けて動いてる実感もあって、プレイしていて楽しい。
ちなみに、Amazonプライムデーの限定特典として『宇宙戦艦ヤマト アーケードゲームエディション』がついてきた。こちらの内容は当時のゲームセンターで遊べた内容を忠実に再現したものとなっている。
『タイムギャル HDリマスター』
タイムマシンを強奪して過去の世界へ逃亡した31世紀の大悪党ルーダを、歴史保安警察のエース「タイムギャル」ことレイカが、過去から未来までさまざまな時代を舞台に追跡していくというストーリー。
タイトー公式サイトによると、リリース当時、主人公であるレイカのキャラクターが人気を呼び、入力をミスした時のリアクションの種類の豊富さから、あえてミスをして楽しむという遊び方も流行ったという。
確かにミスしたときのリアクションは豊富だが、何度も何度もラスボス「ルーダ」の若干イラッとする高笑いを聞くことにもなるので、ご利用は計画的に。
『タイムギャル リバース』
『タイトー LDゲームコレクション』特装版の特典として付属する新作アドベンチャーゲームがこちら。『タイムギャル』の続編的な物語で、タイムギャル「レイカ」と、大悪党「ルーダ」の時間を超えた追跡劇のその後の物語が描かれる。
だが、本作の主人公は31世紀のレイカではなく、現代21世紀の少女「ルナ」。21世紀の自宅に引きこもっていた彼女が時間跳躍の冒険に出る物語の導入など、詳しくは追って公開する本記事の後編にて、プレイレポの形でお届けしたい。
続く後編では、『タイムギャル』と『タイムギャルリバース』、昭和と令和、2つの時代の「タイムギャル」をプレイしつつ、ちょっぴりセクシーなスクリーンショットなどもお届けしていく予定。お楽しみに!
【ゲーム情報】
タイトル:タイトー LDゲームコレクション
ジャンル:アクション
販売:タイトー
プラットフォーム:Nintendo Switch
発売日:発売中(2023年12月14日)
価格:
通常版:9680円(パッケージ版)
特装版:1万9580円(パッケージ版)
CERO:B(12才以上対象)
【単体配信】
タイトル:『タイムギャル HDリマスター』
配信日:配信中(2023年12月14日)
価格:4180円(ダウンロード版)
タイトル:宇宙戦艦ヤマト HDリマスター
配信日:配信中(2023年12月14日)
価格:4180円(ダウンロード版)※2024年1月2日まで13%オフの 3636円
タイトル:忍者ハヤテ HDリマスター
配信日:配信中(2023年12月14日)
価格:4180円(ダウンロード版)
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© 東北新社/著作総監修 西崎彰司
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