◆掃除機とモップの1台2役を使い分けられる
S10のもう1つの特徴として、モップ機能が挙げられます。ウォータータンク(ゴミがたまるダストコンパートメントと一体になっている)に水を入れて、濡らして絞ったモップパッドをモップホルダーに取り付けて、S10にセット。これで、ゴミを吸引する掃除と水拭きのモップの1台2役をこなしてくれます。
掃除機とモップは、どちらか1つを選択するほか、掃除してモップという両刀使いも可能。ですが、筆者の部屋には、モップは不要なカーペットを敷いているエリアがあります。そこで役立ったのが、マップのカスタマイズ機能。マップに仮想壁を設定して、S10が侵入しないようにしたり、モップ掛けをしないエリアを設定したりできるのです。
マップには家具やラグの位置は表示されませんが、S10が掃除した軌跡から、それらを推察でき、簡単にエリア指定ができました。再び、掃除をスタートさせると、筆者が指定した通りに、仮想壁で折り返し、モップ禁止エリアでは水拭きを停止してくれました。
なお、複数の部屋をマッピングして記憶させたり、1つの部屋を分割して、それぞれを別のエリアとして掃除したりすることも可能。ただし、たとえば1階と2階など、複数のエリアをマッピングさせた場合、掃除の視点・終点となる充電ドックも移動させる必要が生じます。筆者は試していませんが、この価格なら2台買うのもありかなぁと思ったりもしました。
◆掃除の強度を調整でき、電池持ちにも不安なし
パワーは「サイレント」「標準」「ミディアム」「ターボ」の4段階に切り替え可能。デフォルトの「標準」でも、音はさほど大きくなく、マンションなどでは夜間でも使えそうです。「サイレント」でも髪の毛や犬の抜け毛、細かい埃などはきっちり取れるので、音が気になる環境では「サイレント」で使うとよさそうです。なお、音声案内は日本語対応で、オフにもできます。
ちなみにモップは、少量の水が撒かれて、モップパッドで拭き取る仕組み。埃やちょっとした汚れは取れますが、ゴシゴシ拭くわけではないので、がんこな汚れは取れません。個人的には、日常的には掃除機モードだけで十分と思えました。
バッテリー容量は3200mAh。「標準」モードで最大130分の掃除が可能とのこと。筆者が使った範囲では、約30㎡の範囲の掃除を30分ほどで終えたので、100㎡を超えるスペースでも1回の充電で掃除できるでしょう。
吸い取られたゴミ・埃は、ダストコンパートメントに入ります。量にもよるのでしょうが、1部屋を掃除すると、ふんわりとまとまった状態になるので、ゴミの取り出しや掃除はスムーズでした。
◆2万4800円は破格! コスパ重視の人は検討すべし
ちなみに筆者が今使っているロボット掃除機は「ルンバ 624」。いくらで買ったかは覚えていませんが、2016年製のモデルなので、それなりに年季が入っています。それ以前もルンバを使っていて、これが2台目。使い勝手や吸引力には不満はありません。
今回、シャオミのS10を使って感じたのは、新しいロボット掃除機は、やはり機能が充実しているなぁということ。スマホアプリで設定できるので、モップ掛けや仮想壁の設置など、多彩な機能を簡単に使いこなせるんですよ。
家電にはそんなに詳しくないので、ロボット掃除機のトレンドや価格相場はわかりませんが、新しいルンバに買い替えるのなら、S10を選びたいなぁと思ったのが本音。というか、2024年は今より少し広い家に引っ越す予定なので、本気で買おうかなぁと検討中です。
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