山根博士のグロスマレビュー
技適あり、Widevine L1対応で4G通信可能なミドルクラスタブレット「Blackview Tab 18」
タフネス系スマートフォンやタブレットを多数輩出しているBlackviewから日常ユースに向いたデザインのタブレット「Blackview Tab 18」が発売になった。Aliexpressなど海外ECサイトで249ドル(約3万7000円)販売されているが、技適も取得済で日本でも安心して利用できるタブレットだ。
◆12型ワイドディスプレーに高速CPUを搭載
Blackview Tab 18のディスプレーサイズは12型で、中華系タブレットで主流の11型より1回り大きなサイズのものを採用している。また解像度は2000×1200ドット、15:9とワイドサイズなので画面分割しての2つのアプリ表示も、よりラクにできる。チップセットはMediaTekのHelio G99で、4G通信機能を搭載。対応バンドは「B1/B3/B7/B8/B20/B19/B40」。4Gタブレットとしては最上位の性能を有する。
メモリーは12GBだが、ストレージから仮想的に追加が可能で、3~12GBまでを増量可能。最大24GBが利用できる。ストレージは256GBでmicroSDカードによる拡張も可能だ。
背面は控えめなツヤのある表面仕上げで、指紋の跡はつきにくい。ビジネスシーンにも似合う落ち着いた印象で、価格相応の高級感もある。下部中央には「HARMAN」のロゴも見えるが、Harman AudioEFX 2.0チューニングされたクワッドスピーカーを内蔵している。音にもこだわりを見せた設計になっているのだ。
本体サイズは約277.3×173.2×7.9mmで重量は632g。バッテリーは8800mAhで、33Wの急速充電に対応し、50%までの充電時間は1時間とのこと。なお、外部インターフェースはUSB Type-Cのみ。別売のキーボード付きカバーはBluetooth接続のため、タブレット本体に端子は内蔵されていない。
製品にはブックカバータイプのカバーが付属する。また、保護フィルムも貼り付け済なので別途購入する必要はない。カバーはスタンドにもなるタイプなので、使い勝手も悪くない。
◆UIも改良され、よりPCモードでも使いやすくなった
OSはAndroid 13ベースのDokeOS_P 4.0を搭載する。海外メーカーの製品だが技適を取得しているので日本での使用も問題ない。ホーム画面にアプリのフォルダーを配置したり、分割画面の使い勝手の強化、最近使ったアプリのアイコンを画面下部に表示するタスクバー、プライベートと仕事の利用を分けるワークスペースなど、より使いやすいユーザーインターフェースになっている。
デスクトップ環境が使えるPCモードはバージョン2.0となり、最前面にアプリを固定する機能も加わった。メモリーが許す限り複数のアプリをいくつも起動することができる。また、Bluetoothキーボードを接続すると自動的にPCモードに切り替わる機能も搭載している。なお、PCモードとAndroidモードの切り替え時は、起動中のアプリはすべて一旦終了される。そのほか、別途販売されるスタイラス「Magnetic S Pen Gen 2」を使えば手書き入力も可能だ。
メディア関連機能としてWidevine L1に対応しており、NetflixやAmazon Prime Video、Disney+、HuluなどでHD以上の画質で再生が可能だ。 TUV SUDのローブルーライト認証を受けており、長時間の視聴でも目にやさしい。本体内部には1万2000mm2以上の放熱板を搭載しており、負荷の高いゲームでもCPUの発熱を速やかに抑えてくれる。
ベンチマークのスコアはGeekBench 6がSingle-core 736、Multi-core 2061だった。Helio G99搭載タブレットとして妥当な性能と言えるだろう。ブラウジング、動画視聴など日常的に使うアプリの動作もストレスは感じられない。
カメラはビデオ会議などに使うフロントカメラが800万画素、背面カメラは1600万画素だ。カメラのUIはシンプルで、超広角や望遠はないが記録写真を撮るなら十分な機能と言える。日中撮影など明るいシーンでのカメラ画質は良好だ。AI補正もほどよく利かせてくれるので、食事の撮影などもいい感じの色合いに仕上げてくれた。
【まとめ】技適もWideVineも問題なく
4Gでどこでも使えるのが強味
Blackview Tab 18は4Gを搭載しているためMVNOのSIMを入れるなどして、単体でいつでも使えるメディアプレーヤーとして運用するのも悪くない。バッテリー容量も大きいのでテザリングの母艦としての使い方もいいだろう。また、ケースが付属しているので購入後に本体の保護に気を付ける心配も少なく、手持ちのBluetoothキーボードやマウスがあればデスクトップモードで接続して簡易的なPCとしても使える。
手軽に購入できるマルチラウンドプレーヤーとも言えるタブレットであり、これからタブレットを購入しようと考えている人も検討してみてはどうだろうか?
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