九州旅客鉄道(JR九州)は12月20日、熊本県菊陽町との間で「豊肥本線 三里木~原水間の新駅設置に関する覚書」を12月18日付で締結したと発表した。
新駅は豊肥本線三里木駅から1.3km、原水駅から1.9kmの位置に設置。予定地付近は図書館やホールといった公共施設にくわえ、高層マンションや大型商業施設も立地している。
菊陽町は2022年2月、予定地付近の発展が進んでいることや、同町内に台湾の半導体大手TSMCの工場が建設されることなどを踏まえ、JR九州に対して新駅設置を要望。今回の覚書締結に至った。
報道によると新駅は2027年春の開業予定で、1日あたり平均900人が利用する見込み。新駅設置に関する費用は約16億円で、設置を求めた菊陽町が全額負担する「請願駅」方式となる。
三里木~原水間の新駅設置を巡っては、1999年にも菊陽町がJR九州に設置を要望していたが、当時は十分な利用者数が見込めないとして実現に至らなかった。
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