セキュリティ的には危険度アップ、しかし日本政府は推進中
Q:「サイドローディング」ってなに?
A:公式ストア以外からスマホアプリを導入すること。
元々はデバイスに正常な手順を踏まずアプリケーションを導入すること。たとえばスマホにアプリを導入する場合、通常は公式アプリストア(iPhoneならApp Store、AndroidならGoogle Play)にアクセスしてダウンロード、インストールすることが推奨されているが、パソコンにスマホを接続してアプリを強制的にインストールするような行為を指す。
開発途上のアプリを動作確認するなどの目的で利用されることもあるが、未審査や改造版といった、ストアで公開できない何らかの理由のあるアプリをインストールする目的で使われる場合もある。
正当なアプリでない場合、デバイスやOSに悪影響を与える可能性があるだけなく、マルウェアが仕込まれていてセキュリティの問題が生じることもある。
一方で日本政府は、サイドローディングの義務化を打ち出している。
というのも、アプリの入手先がOSに準じたアプリストアに限定されることで、OSベンダ以外の企業がアプリストアに参入する機会が失われ、競争圧力が働かないことが問題視されているからだ。
この動きは日本以外でも見られ、すでにEUの「デジタル市場法(DMA)」においてサイドローディング義務化が定められている。なお、Androidデバイスはすでにサイドローディングに対応しているため、実質的にこの義務化の要請はiOSを提供するAppleに対するものと言える。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう