リフレッシュレート165Hzを十分活かせるゲームパフォーマンスを発揮
それでは、NEXTGEAR J6-A5G60GN-Aのパフォーマンスを検証していこう。まずは、定番のベンチマークツール「3DMark」(Version 2.28.8213)からだが、ここでは総合スコアーをまとめている。NEXTGEAR J6-A5G60GN-Aは「Fire Strike」で好調なスコアーを発揮し、描画負荷が最も大きいFire Strike Ultraでも6000以上、Fire Strike“無印”にいたっては23000ほどの高い数値を叩き出している。
それは、DirectX 12のテストで「Time Spy」でも同じ傾向で、さすがにTime Spy Extremeでは5000を割るところまでスコアーが落ち込んでいるものの、Time Spy“無印”では1万にあとちょっとのところまで迫っており、NEXTGEAR J6-A5G60GN-Aの勢いは止まらない。
もう1つのDirectX 12のテストとなる「Speed Way」は2600ほどとまずまずだが、リアルタイムレイトレーシングを見る「Port Royal」で6000弱のスコアーを出している点は立派の一言。ノートPCでもレイトレーシングが利用できる点は、NEXTGEAR J6-A5G60GN-Aのメリットと言えよう。
続いてFPSから「Call of Duty: Modern Warfare 3」から、解像度を1920×1080ドットに固定し、プリセットを「極限」「バランス重視」「最低」と変え、ゲーム付属のベンチマークモードを実行した結果を見てみよう。なお、これらのプリセットでは、いずれもDLSSが有効だが、フレーム生成はオフのままだ。
その結果だが、NEXTGEAR J6-A5G60GN-Aは極限プリセットでも1パーセンタイルフレームレートが60fpsを大きく上回っているあたりは評価できよう。最低プリセットにすると、1パーセンタイルフレームレートは113fpsまで上昇し、平均フレームレートも155fpsに達しており、リフレッシュレート165Hzをサポートした液晶パネルも十分活かせるパフォーマンスと言っていい。
さらに、人気のFPSである「Apex Legends」では、解像度は1920×1080ドットのまま、描画負荷が最大となるように変更した「最高設定」と、最小となる「最低設定」、それに「デフォルト設定」の3つでテストを実施。テストは実際にプレイし、その間のフレームレートを「Fraps」(Version 3.5.99)で取得している。
NEXTGEAR J6-A5G60GN-Aは、さすがに最高設定にすると90fps台までフレームレートが低下してしまうものの、最低設定では常時220fps以上のパフォーマンスを発揮。デフォルト設定でも、最小フレームレートが120fpsに迫っており、こちらもリフレッシュレート165Hzが活躍できるパフォーマンスを発揮している。
FPSでもう1つの人気タイトルの「VALORANT」のテストも行っておきたい。ここでは、描画負荷が最大となる「最高設定」と、最小となる「最低設定」でゲームをプレイ。その間のフレームレートをFrapsで計測している。
なお、解像度は、NEXTGEAR J6-A5G60GN-Aの標準解像度となる1920×1200ドットでテストを行っている。さて、その結果だが、VALORANTは比較的描画負荷が軽めなタイトルであり、フレームレートは伸びやすい。NEXTGEAR J6-A5G60GN-Aもその例に漏れず、最高設定でも最小フレームレートは150fps弱と非常に高い結果を出している。
最低設定になると、最小フレームレートは200fps弱まで上昇。平均フレームレートにいたっては300fpsを優に超え、リフレッシュレート165Hzの液晶パネルが活躍できることは誰の目にも明らかだ。
ジャンルを変え、人気のMMORPGである「ファイナルファンタジーXIV」のパフォーマンスをチェックしたい。ここでは、解像度を1920×1080ドットに固定したうえで、「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」を実行。
なお、ベンチマークは「最高品質」「高品質(ノートPC)」「標準品質(ノートPC)」の3つのプリセットで実行している。スクウェア・エニックスが示す指標では、同ベンチマークのスコアーが1万5000以上で最高評価とされている。
それを踏まえると、NEXTGEAR J6-A5G60GN-Aは最高品質でも満たしている点は好評価。標準品質(ノートPC)に変更すると、スコアーは2万弱にまで伸びており、キャラクターが多い箇所などの描画負荷が大きな場面でも、何の問題もなくプレイできそうだ。
それでは、ゲーム以外のパフォーマンスも確かめておこう。ここでは、システム全体のパフォーマンスが推し量れた「PCMark 10」(Version 2.1.2662)の結果を見てみたい。今回は、無償版でも利用可能なPCMark 10“無印”のテストを実行しているが、NEXTGEAR J6-A5G60GN-Aの総合スコアーは6890と比較的高め。
スコアーの詳細を見ると、Webブラウジングやアプリケーションの起動といった基本性能を知るEssentialsが1万以上と好結果を残している。ただ、オフィスアプリケーションの性能を見るとProductivityや、動画編集やフォトレタッチといったコンテンツ制作のパフォーマンスを測るDigital Content Creatiionも9000以上のスコアーを発揮しており、NEXTGEAR J6-A5G60GN-Aはゲーム以外にもさまざまな用途で活躍できる1台であることは間違いなさそうだ。
最後に「CrystalDiskMark」(Version 8.0.4)で、ストレージの性能もチェックしておきたい。NEXTGEAR J6-A5G60GN-Aは、シーケンシャルアクセスはリードが最大5300MB/s、ライトが最大3900MB/sと、高速な結果を出している。
ランダムアクセスは、リードが最大350MB/s、ライトが最大310MB/sと、シーケンシャルアクセスに比べると大きく劣るものの、少なくともゲームをプレイするうえで、起動やデータのロードにストレスを感じる場面はまったくなかった。
価格は標準構成で税込み14万9800円
場所を選ばずゲームが楽しめる1台
以上のように、NEXTGEAR J6-A5G60GN-Aのゲームパフォーマンスはかなり優秀だ。とくにFPSやTPSでリフレッシュレート165Hzを活かすことができる点に、大きな魅力を感じる人も多いのではないだろうか。
NEXTGEAR J6-A5G60GN-Aの標準構成の価格は、直販サイトで税込み14万9800円と非常にリーズナブル。これだけ安価だと、BTOでメモリやストレージを増設して、自分好みのスペックに仕上げることもハードルはさほど高くないはずだ。
16型で重量が約2.29kgと、可搬性に優れるとは言い難いが、それでも寝室やリビングなど、場所を選ばずにゲームをプレイできる点は、NEXTGEAR J6-A5G60GN-Aのメリットと言っていい。コンパクトでゲームがプレイでき、なおかつ比較的安価なノートPCを探しているのであれば、このNEXTGEAR J6-A5G60GN-Aはオススメの1台であることは間違いない。
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