最近の市場では、液晶ディスプレーは高リフレッシュレートに対応したモデルが人気を博している。これは、FPSやTPSといったゲームにおいて、1フレームでも多く描画することで、他人より有利に立ち回ることができるためだ。その流れをうけて、ノートPCでも高リフレッシュレートに対応した液晶パネルを搭載した製品も多く登場してきている。ただ、そういったモデルは高価で、なかなか手が届きにくい。
今回紹介するマウスコンピューターの16型ノートPC「NEXTGEAR J6-A5G60GN-A」もその種の製品だが、液晶パネルはリフレッシュレート165Hzをサポートしながらも、20万円を大きく割る価格を実現。NEXTGEAR J6-A5G60GN-Aは一体どのような製品なのか、マウスコンピューターに実機をお借りしたので、ゲームの快適度なども含めて詳しく見ていきたい。
「NEXTGEAR J6-A5G60GN-A」の主なスペック | |
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ディスプレイ | 16型(1920×1200ドット、ノングレア、165Hz) |
CPU | AMD「Ryzen 5 7535HS」 (6コア/12スレッド、最大4.55GHz) |
メモリー | 8GB×2(DDR5-4800) |
ストレージ | 500GB M.2 SSD、PCIe 4.0 |
GPU | NVIDIA「GeForce RTX 4060 Laptop GPU」(8GB GDDR6) |
無線機能 | Wi-Fi 6E、Bluetooth 5 |
webカメラ | 100万画素 |
駆動時間 | 約8時間 |
インターフェース | Mini DisplayPort、HDMI、USB 3.1 Type-C、USB 3.0 Type-A×2、USB 2.0、SDカードスロット(UHS-I対応)、ギガビットLAN、マイク入力×1、ヘッドホン出力・ヘッドセット/4極 |
サイズ/重量 | 358.4(W)×268.3(D)×26.3(H)mm/約2.29kg |
OS | Windows 11 Home |
CPUとGPUはRyzen 5 7535HS+モバイル向けRTX 4060といった組み合わせ
NEXTGEAR J6-A5G60GN-Aは、CPUにはAMDの「Ryzen 5 7535HS」を採用。Ryzen 5 7535HSは、Zen 3+アーキテクチャに基づく6コア12スレッドのCPUで、TSMCの6nmプロセスで製造されている。ベースクロックは3.30GHz、ブースト最大クロックは4.55GHzと比較的高めながらも、TDPは35Wと低めに抑えられている。また、メモリにはDDR5-4800およびLPDDR5-6400をサポートする。
Ryzen 5 7535HSは、RDNA 2アーキテクチャーの「Radeon 660M」をGPUコアとして内蔵している。だが、NEXTGEAR J6-A5G60GN-Aでは、別途NVIDIAのモバイル向けとなる「GeForce RTX 4060 Laptop GPU」(以下、モバイル向けRTX 4060)を搭載。
モバイル向けRTX 4060は、Ada Lovelace世代のGPUで、デスクトップ向けと同様にレイトレーシングエンジンの「RT Core」は第3世代に。AI処理エンジン「Tensor Core」は第4世代にそれぞれ進化。NVIDIAの超解像技術である「DLSS 3」もサポートしている点が大きな特徴だ。
これらのCPUとGPUは性能が高い半面、やはりそれなりの発熱がある。そこで、NEXTGEAR J6-A5G60GN-Aでは、用途に応じた冷却ファンの設定を、付属アプリケーションの「Mouse Control Center」のパワーセッティングの項目で設定できる。パフォーマンスモードでは、冷却ファンを最大で回転させる機能で、 描画負荷が大きいゲームをプレイする際や、動画エンコードを行う場面で使用すると効果的だろう。
システムメモリーは、8GBのDDR5-4800を2基搭載。ストレージはPCI Express 4.0 x4接続の500GBのM.2 SSDを備えている。
ネットワーク周りは、有線LANは1000BASE-Tに対応。最近のコンパクトなノートPCでは、有線LANがないモデルも多く、ゲーマーからすると不意な切断が起こってしまうことがある無線LANよりも有線LANのほうが信用度が高く、しっかりと実装しているNEXTGEAR J6-A5G60GN-Aは好印象だ。
もちろん、W-Fi 6Eに対応した無線LANも用意されているので、場所を選ばずゲームをプレイできる点も押さえておきたい。そのほか、Bluetooth 5も内蔵しており、対応ヘッドフォンやゲームパッドなども簡単に使用できる。
さらに、サウンドアプリケーションとして、「Nahimic」を採用。ヘッドフォン接続時にバーチャルサラウンドが利用できるほか、FPSなどで音がした方向を視覚的に表示する「サウンドトラッカー」も有している。そのほか、音楽や映画などの使用場面でも、バスブーストや高音強調といった機能も用意され、高音質なサウンド体験が実現する。
消費電力は標準時で約8.37Wと低めで、最大時でも約230Wに抑えられている。バッテリーの公称持続時間は約8時間とされており、出先や移動中にでゲームを楽しむといった使い方も十分可能だ。
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