©Bandai Namco Entertainment Inc. / ©1997-2023 FromSoftware, Inc. All rights reserved.
マウスコンピューターは、2023年に同社の既存ゲーミングブランド「G-Tune」の1つのシリーズであった「NEXTGEAR」を冠した新ブランドを発足。為替の影響などにより物価が高騰する近年の状況に合わせ、より広い層に向けてのコストパフォーマンスに優れたブランドとして展開している。
当初はデスクトップPCのみの展開だったが、10月24日には都内にて同ブランド初のゲーミングノートPC「NEXTGEAR J6シリーズ」を発表した。「NEXTGEAR J6シリーズ」は、16型とノートPCにしては大きい画面を採用。解像度は1920×1200ドットのフルHDながら、165Hzと高いリフレッシュレートに対応する。
今回、マウスコンピューターからいち早く「NEXTGEAR J6シリーズ」のうち、12万4800円からと最も安価な「NEXTGEAR J6-A5G50GN-A」をお借りした。できるだけ安くゲーミングノートPCを購入したい、と考えている人向けに、性能を一番抑えた本機が、どこまでPCゲームを快適にプレイできるかなどを探っていきたい。
GPU性能は控えめだがフルHDゲームプレイならアリ
「NEXTGEAR J6-A5G50GN-A」はCPUに6コア/12スレッドのAMD「Ryzen 5 7535HS」を採用し、GPUがNVIDIA「GeForce RTX 4050 Laptop GPU」、メモリーが16GB、ストレージが256GB SSDとなっている。ゲーム用途のPCで最も重要な要件は、自分がプレイしたいと考えているPCゲームが快適に動作するかどうかだ。
その点で最も重要なパーツはGPUになる。「GeForce RTX 4050 Laptop GPU」は、NVIDIAが解像度フルHDならゲームが快適にプレイできるクラスとしているGPU。
ゲームの解像度にこだわるくらいなら、少しでも安価にゲーミングノートPCを購入したい、といったユーザーには十分オススメできる性能を有している。
Ryzen 7000モバイル・プロセッサーは、7040と7045シリーズこそZen 4になっているが、7035シリーズはコアがZen 3+になっているプレミアムモバイルノート用となっている。従来のRyzen 6000モバイル・プロセッサーのリフレッシュ版で、内蔵GPUはRDNA 2になる。
上位モデルと比べると見劣りするが、6コア/12スレッドとPCゲームをプレイするだけなら十分過ぎる性能を有しているので、重いPCゲームをプレイしながら実況配信も行なうようなことがなければ、特に気にする必要はない。
「NEXTGEAR J6-A5G50GN-A」の主なスペック | |
---|---|
ディスプレイ | 16型(1920×1200ドット、ノングレア、165Hz) |
CPU | AMD「Ryzen 5 7535HS」 (6コア/12スレッド、最大4.55GHz) |
メモリー | 8GB×2(DDR5-4800) |
ストレージ | 256GB M.2 SSD、PCIe 4.0 |
GPU | NVIDIA「GeForce RTX 4050 Laptop GPU」(6GB GDDR6) |
無線機能 | Wi-Fi 6E、Bluetooth 5 |
webカメラ | 100万画素 |
駆動時間 | 約8時間 |
インターフェース | Mini DisplayPort、HDMI、USB 3.1 Type-C、USB 3.0 Type-A×2、USB 2.0、SDカードスロット(UHS-I対応)、ギガビットLAN、マイク入力×1、ヘッドホン出力・ヘッドセット/4極 |
サイズ/重量 | 358.4×268.3×25mm/約2.29kg |
OS | Windows 11 Home |
メモリーは最近では当たり前になりつつある8GB×2の16GB。ゲーム用途を想定していない安価なモバイルノートPCのように、シングルチャンネルといったこともないので、これも特に気にすることはない。
やや注意したい点は、PC自作する時もコストカットで切り詰めるストレージ部分。本機は「NEXTGEAR J6シリーズ」のなかでも最も安価なモデルであるため、256GBとかなり容量が少ない。最近のフルプライズのPCゲームは、50BG以上と容量の大きいタイトルも少なくないため、PCゲームを2タイトルほどインストールしたら、それだけで容量がいっぱいになる、といったことも起きる。
©Bandai Namco Entertainment Inc. / ©1997-2023 FromSoftware, Inc. All rights reserved.
もちろん、BTOで追加できるので、容量にだけ不安を覚えたらカスタマイズするのもアリだ。しかしながら、最近Steamで扱われているタイトルのほとんどが、クラウド上にセーブデータを保存できるので、クリアしたらアンインストールして次のPCゲームをインストールする。または、特定のオンラインゲームだけを常にプレイし続ける、といったユーザーの場合は、初期構成のママでも良いだろう。
また、SDカードスロットがあるので、最近流行りのゲーム機型PCのように、SDカードで容量不足を補うのもアリだろう。外付けSSDやHDDを使うのも有効だ。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう