Looking Glass Factoryは裸眼で3D立体映像が楽しめる最新のホログラフディスプレー「Looking Glass Go」を発表。クラウドファンディングサイト「Kibidango」(きびだんご)では、12月5日22時(日本時間)よりプロジェクトが開催された。
プロジェクト開催前にメディア向けに事前内覧会が実施されたので、その様子をご紹介したい。内覧会ではLooking Glass FactoryのCEO ショーン・フレイン氏が登壇。同社はVRヘッドセットなどを被ることなく、3D映像を楽しめる製品を作ることを目標としているという。
「Looking Glass Go」は、見る位置に応じた物体からの反射光を再現し、3D専用グラスやヘッドセットなどを使わなくても実物を見ているかのような立体感のある映像を表示するライトフィールドディスプレー、俗にいうホログラフディスプレーだと解説。
通常の映像は平面のディスプレーに表示していて、VR映像は同じ映像を2つ並べて、それを組み合わせて立体的に見せている。しかし、VRヘッドセットなどを使わずに、複数のユーザーに立体的な映像を見せるには、50~100の映像が必要になり、「Looking Glass Go」ではそれを実現している。
同社はこれまで法人向けに、このようなホログラフディスプレーを提供してきたが、「Looking Glass Go」はより幅広いユーザーに楽しんで貰うための製品だとしている。では、どのような映像が立体的に見えるのかというと、一般的な紙の写真もしくはiPhone 15などで撮影した写真データを専用ソフトウェアを使って、1秒程度でデータ変換して3D表示できるとのこと。
読み込んだデータは、オンラインプラットフォームにアップロードされ、スマホやPCを使ってネットワーク経由で「Looking Glass Go」に送れる。また、世界中のユーザーに共有できる。対象物は物体でも人でも、風景でもOKとのこと。
また、USB Type-CケーブルでPCに接続した場合は、Lightformsというアプリを使って大規模言語モデルを利用すれば、ChatGPTを活用したAIと話ができるようになる。さらに、自分でキャラクターを作ることもできる。キャラクターの作成方法は2パターンある。写真を変換して3Dモデル(人の形であればなんでもOK)にし、性格や声はカスタマイズできる。
もう1つの方法として、同社はGugenkaとパートナーシップを行なっており、Gugenkaのキャラメイクアプリ「MakeAvatar」でキャラクターを作成して、それをアップロードして使用できるとのこと。言語は英語と日本語に対応し、他の言語は追って対応予定としている。重要なのは、プログラミングの知識などなく、誰でも簡単に使えるということ、と強調した。さらに、バッテリーパックなどのアクセサリー類も用意する予定としている。
内覧会では、VR技術の普及に務める株式会社エクシヴィの代表取締役社長のGOROman氏がゲストとして登壇。
GOROman氏は以前のモデルと異なり、「Looking Glass Go」は家族で使えるデバイスになった。解像度も向上し、持ち運びもできるサイズになったことで、鞄に入れて持ち運びができて、皆に自慢ができる。VTuberとコラボしたら売れそうだ、とコメント。
また、日本人の学習では英語をしゃべれない人が多いが、「Looking Glass Go」を使いキャラクターと英語で会話することで、いつの間にか英語がしゃべれるようになるなど、無限の可能性があると語った。
Kibidangoでは予約開始から48時間限定のLooking Glass Goホワイト1台の特別価格が3万8000円、同じくバンドルセット(Looking Glass Go ホワイト1台、バッテリパック、キャリーケース)は4万5500円。いずれも価格は消費税、送料込みで、2024年6月に出荷開始の予定となっている。
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