ゲームキングであり続けるRyzen 7000X3Dシリーズ
次にRyzen 7000シリーズよりもフレームレートを求めた人向けの、3D V-Cacheに対応したRyzen 7000X3Dを紹介。本シリーズは現状最強のゲーム向けのCPU。前世代のRyzen 5000X3Dでは3D V-Cacheの積層が1枚だったところ2枚に変更し、L3キャッシュをさらに強化。それにより、Zen 4アーキテクチャーの性能を十二分に引き出していると、佐藤氏は語った。
最上位が96コア/192スレッドの
Ryzen Threadripper PRO 7000WX/7000シリーズも解説
セッションの最後は、先日発表されたばかりのハイエンドデスクトップ向けCPU、Ryzen Threadripper PRO 7000WX/7000シリーズを紹介。96コア/192スレッドで最上位のRyzen Threadripper PRO 7995WXは、価格が約186万円と高価だったが、販売初日から売れているとショップから聞き「さすがにビックリしました」と佐藤氏。
対応マザーボードが待たれるなか、マザーボードがないにも関わらず、なんとなくTSUKUMOのオンラインショップを覗いたら売り切れていた、というエピソードを語った。
Ryzen Threadripperは、いろんな分野で活躍するが、たとえばバーチャル空間を活用したリアルタイム映像制作を行う「バーチャルプロダクション」では、ビデオカードを1枚以上挿したり、RAIDカードや映像インターフェース、場合によってはネットワークのカードをPCIeスロットに追加する。
一般的なPCでは、それなりに電圧を使う追加のカードを多く挿すと、マザーボードの1番下のレーンまで、しっかり電圧が供給されないと不具合が出る。その点、Ryzen Threadripperは電圧供給がしっかり得られる。そのため、新しい技術で使う業界にとってはレーン数は重要、ゆえに最新のRyzen Threadripperは最大128レーン使えると解説した。
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