映える風景やその日の食事などを、ついつい写真を撮り溜めてしまい、気がつくとスマホの空きを圧迫している。iCloud+やGoogle Oneの容量を追加して、どうにかやりくり。次の買い換え時は、容量アップを決めている人も多いだろうが、今なら自宅クラウドストレージにもなる「NAS(ネットワークHDD)」を導入するという選択肢も、かなりおすすめとなっている。
使い方に合わせた容量のHDD/SSDを組み込んで自作できるNASシステムは、低価格化とともに導入のしやすさや、スマホを含めたホームユースでの使い勝手が増している。パソコンのデータの共有や保存だけなく、家族みんなのスマホの写真や、動画をそれぞれ保管、管理できる。
そのうえ、自宅に帰ってきて、スマホが自宅のWi-Fiにつながると、自動でその日に撮影したスマホ内の写真や動画を、NASにバックアップするといったことも可能になっている。さらに外出先から撮り溜めた写真にアクセスするなど、リモートアクセスも簡単な設定ででき、クラウドサービス以上に便利なストレージを手にできるのだ。
ここでは定番の自作NASメーカーのひとつであるQNAPを使って、スマホの容量不足解消など、QNAP NASの活用技をいろいろと紹介していこう。
導入コストを抑えながら便利に使えるQNAP「TS-233」
たとえどんなに便利なものでも、価格が高くては魅力半減というもの。ここではエントリー向けで本体価格が2万9000円前後となる「TS-233」を選んでいる。ホームユースNASとしては必要十分な性能で、実測100MB/秒台の読み書き速度を発揮するほか、AIエンジン「QNAP AI Core」対応の写真管理アプリ「QuMagie」などで、顔や物体の認識性能を高めるNPU(ニューラルネットワーク処理装置)が搭載されている。
コスト面は、搭載するHDDの容量と1台または2台で運用するかで変わるが、NAS向けの高耐久HDDなら4TBで1万8000円前後になる。4TB×1台構成なら、初期投資としては5万円前後と計算しておけば大丈夫だ。
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