おまけのような存在だった「ペイント」が
切り抜きや背景の差し替え用として最強のアプリに
Windows 11標準「ペイント」アプリがどんどん進化している。画像を重ね合わせるレイヤー機能や透過PNG画像もサポート。さらに、DevチャネルのWindows Insidersの「ペイント」アプリにはバックグラウンド除去機能まで搭載している。今まで、シンプル過ぎておまけのような扱いだったペイントアプリが切り抜きや背景の差し替えをするには最強のアプリになっているのだ。
今回は、犬の写真を使って背景を差し替えてみる。まずは画像を読み込み、「イメージ」メニューの「背景の除去」アイコンをクリック。すると、数秒で画像を認識し、被写体以外の背景を消去してくれるのだ。その際、背景は白くなるのではなく、透過され市松模様のように表示される。
ワンタッチだが、犬の毛まできちんと切り抜かれているのがすごい。もし消し残りがあるなら、消しゴムツールで消去できる。
コロナ禍で電子申請やPDFでの見積書・請求書などが広まったが、それらに押す電子印を作ることがある。色々なテクニックがあるが、「ペイント」アプリで1クリックで作れるのはありがたいところ。ぜひ、覚えておこう。
また、四角の選択ツールを使って選択した状態で、「背景の除去」をすることもできる。今のところは「自由形式」で選択すると、背景の除去ができないので注意すること。
続いて、差し替える背景を追加してみよう。「レイヤー」ツールをクリックし、右側の「+」をクリックする。レイヤーが追加されたら、「ファイル」メニューから「キャンパスにインポート」→「ファイルから」を選択して、画像を読み込む。
この状態では、背景が上にあるので、犬の画像が隠れてしまっている。犬のレイヤーをドラッグ&ドロップで背景の上に移動させれば、合成完了となる。難しい作業を一切せずにこの切り抜きと合成ができるのはとても楽しい。
レイヤーを右クリックすると、そのレイヤーを非表示にしたり、複製したり、削除したりできる。下のレイヤーとマージして、1つのレイヤーにすることもできる。
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