◆カメラは2眼になったが性能は向上した
Xperia 5シリーズの従来モデルは12メガの3眼カメラを搭載していましたが、Xperia 5 Vは超広角+広角の2眼になりました。と聞くと、コストダウンのために望遠カメラが省かれたと思うかもしれませんが、ソニーいわく「カメラ性能は、むしろ向上している」とのこと。
メインで使う広角カメラには「Exmor T for mobile」という 新しいセンサーが採用されています。ソニーが新たに開発した2層トランジスタ画素積層型センサーで、6月に発売された上位モデル「Xperia 1 V」に初搭載されたもの。センサーサイズは前モデル比で約1.7倍になり、より多くの光を取り込んで、高感度・低ノイズで撮影できることが利点になります。
この新型センサーは約4800万画素で、広角(24mm相当)で撮影する際は4つの画素を結合させて1つの画素として扱い、約1200万画素で記録される仕組み。2倍ズーム(48mm相当)で撮影すると、約4800万画素のうちの約1200万画素が使われて、広角撮影時よりも感度は下がるものの、光学2倍相当の画質で撮れる仕組みです。
実際に撮影してみると、どの画角でもナチュラルな画質で写りました。スマホのカメラは、鮮やかさを強調する傾向があるが、Xperiaは正統派のカメラとしての画質を重視しているように感じました。
静止画の撮影には「Photography Pro」 、動画の撮影には「Videography Pro」というXperia専用のアプリを使います。一般的な「カメラ」アプリは搭載していませんが、「Photography Pro」のデフォルトの「BASIC」モードは一般的なカメラアプリと同じように使える仕組みです。
デジタル一眼ライクな「AUTO」「P」などの撮影モードと撮り比べてみたところ、画質に違いはないようなので、設定に凝らないのであれば「BASIC」モードだけで十分。進化ポイントとなっている“新しいボケ”や、新たに追加された「クリエイティブルック」という、写真・動画の色合いや明るさ、コントラストなどを変える効果も「BASIC」モードで楽しめます。
もちろん、カメラの操作に慣れている人は、任意の設定ができる撮影モードで、側面のシャッターキーで撮影するのがオススメ。「Photography Pro」「Videography Pro」のどちらも、縦向きにすると、縦画面表示に切り替わるようになり、よく使いやすくなっています。
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