3位はアンケートモニター、2位はフリマ系、1位は……?
中高生のおこづかい事情「●●活、フリマは当たり前」
中高生のおこづかいは、ひと月数千円以下
今どき中高生のおこづかい事情はどうなっているのか。中高生を対象とした、Studyplusの「おこづかい」をテーマとした調査(2023年8月)を見ていこう。
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それによると中高生の65.9%は定期的に定額でおこづかいをもらっており、不定期にもらっている割合も21.2%いる。
ひと月あたりのおこづかい額は、中学生では2000円以下が半数以上を占め、中学1~2年生では「1001円~2000円」が最多となった。中学3年生でも4割は2000円以下で、「2001円~3000円」が最多だった。高校生では「3001円~1万円」が6割を占め、「3001円~5000円」が最多となっている。
中高生の懐事情は、ひと月数千円程度と決して豊かではない。カラオケやアミューズメントパーク、ファッションやコスメなどに使うとすぐになくなってしまう金額でやりくりしているというわけだ。
ポイ活、フリマアプリ活用は当たり前
「おこづかいやアルバイト以外に『自分の自由に使えるお金を得る』ために行っていることはあるか」と聞いたところ、12.8%が「はい」と回答。
どのような活動をしているか聞くと、「ポイ活」が40.7%でトップに。続いて「ネットフリマ・オークションサービスへの出品」(34.5%)、「アンケートモニター」(13.6%)などとなった。ポイ活、フリマアプリなどネットを使っておこづかい稼ぎをしたり、欲しいものを安く手に入れるために工夫しているというわけだ。
「動画配信・ライブ配信」(3.9%)、「クラウドソーシング、コンテスト参加(プログラミングなど)」(3.4%)という回答もあり、さまざまな方法でたくましくお金を稼いでいる実態がわかる。
スマホ決済サービス、ネットショッピングも広く普及
「自分の自由に使えるお金をスマホ決済サービスで使うことはあるか」と聞くと、中学生は20.1%、高校生は46.4%と約半数が「よく使っている」と回答。スマホ決済サービスは、すでに中高生にも広く普及している。
「ネットショッピングを利用することはあるか」と聞くと、中学生は3割程度、高校生は4割以上が「よく使っている」と回答。中学生の半数程度、高校生の7割程度が利用経験があった。また「ネットフリマ・オークションサービス(メルカリ、ラクマ、ヤフオクなど)は使っているか」と聞くと、中学生は2割強、高校生は4割弱に利用経験があった。
「おこづかいでは全然足りないから、暇な時間はポイ活をしたり、要らないものはメルカリで売る。工夫して乗り切るのが当たり前だと思う」と、ある高校生は言う。今どきの中高生は、ネットサービスなどを賢く使い、生活を便利に、お得に暮らしている。大人世代も見習うところがあるのではないか。
著者紹介:高橋暁子
ITジャーナリスト、成蹊大学客員教授。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki
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