SBIホールディングスは12月1日、ステーブルコインであるUSDCを発行するCircle Internet Financialと、日本国内におけるステーブルコインUSDCの流通、Circleの銀行口座開設、CircleのWeb3関連サービスの普及を目指す包括的業務提携に向けた基本合意書を締結したことを発表した。
6月に改正された資金決済法では、法定通貨に裏付けされた「担保型」ステーブルコインが定義されている。CircleのUSDCは流動性の高い現金および現金同等資産に100%裏付けされており、原則として米ドルと1対1で交換できる。また、USDC保有者を保護するため、USDCの準備金は、Circleの運営資金と分別して、大手金融機関に保管されている。11月17日現在、累計で12.7兆ドル(およそ1880兆円)以上のオンチェーンでのUSDCにより取引された。
今後の両社の協業を見据えた今回の基本合意では、日本におけるステーブルコインの利用拡大に向けて、まずはCircleが発行するUSDCの日本国内における流通を目指す。また、当局とのコミュニケーションを含めたステーブルコイン関連規制への適切な対応に向けて両社が協力していくことを確認した。USDCの日本国内での流通については、当局の承認を前提として電子決済手段等取引業の登録を目指す方針であるSBI VCトレードがUSDCを取り扱う予定だ。さらにSBI新生銀行は、口座開設を通じてCircleに日本国内で銀行サービスを提供する予定。
SBIグループは、デジタルアセット関連の戦略の一環として、Circleのプログラマブルウォレット、ブロックチェーンインフラ、スマートコントラクト管理ツールなど、様々なWeb3関連システムの提供に向けた協業でも合意している。
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