アンカー、ペットロボットに参入。ChatGPT/Amazon Lex対応で会話が可能(11月2日)
ChatGPTが登場してから、そのAPIを使った機器の開発競争が起きている。過去、賢いチャットボットを1社で作るのは難しく、「賢いペットロボット」を作るハードルも高かった。その状況は、ChatGPT以降大きく変わった。
ただし、課題も複数ある。
1つ目は、ChatGPTのAPI使用料は比較的高く、それを使った製品のマネタイズでは、利用量のバランス設定が難しいこと。
2つ目は、同じようにChatGPTを使ったチャットボットやAIは増えていくので、差別化が重要になるという点だ。
アンカーはその辺りをどう考えているのだろうか。
X、ChatGPT対抗のAIチャット「Grok」 有料会員向けに先行開始(11月6日)
イーロン・マスクが開発を進めてきた生成AIを使うチャットボットがようやくお披露目に。Xのサブスクリプションプラン「プレミアムプラス」会員は使えるとされているのだが、日本からはまだ使えない。
どうにも正体が見えづらいところなのだが、使えるようになったらまた考察を進めていきたい。
OpenAI発表まとめ カスタ厶版「ChatGPT」作成機能、128Kの長文入力に対応した「GPT-4 Turbo」など盛りだくさん(11月7日)
11月前半の大ネタその2。
ChatGPTのサービス開始1周年ということで、ChatGPTのカスタム版を対話しながらノーコードで作る「GPTs」、128Kのトークンに対応、長文対応を強化して高速化も果たした「GPT-4 Turbo」と、なかなかにもりだくさんな発表になった。
特に大きいのは「GPTs」だろう。
GPTをAPIから活用し、さらにカスタマイズして新しいビジネスにしようとしていた企業は多いはずだが、その基盤となる部分をOpenAIが自ら作ってしまっているので、多くの企業が仕事を奪われる可能性が出てくる。生成AIで仕事を奪われるより先に、生成AIをビジネスにする会社が仕事を奪われる、というのはちょっと皮肉だ。
生成AIとの対話による仕事の円滑化はさらに進み、単に質問するだけでなく、自分が今後仕事する際の道具・アシスタントを生成AIと共に作る……という方向性に向かっていくことになる。
「生成AIはカスタマイズしながら使う」のが当たり前の情勢ではあり、生成AIのコア技術を提供する企業が、要となるカスタマイズツールを作って提供するのも不思議な話ではない。Metaも自社の「Meta AI」向けに独自のノーコードツール「AI Studio」を開発中だ。
「GPT-5」登場より前に、今後生成AIで必要とされるツールを準備し、エコシステムを強化したい……というのが、OpenAIの考えだったのだろう。
その後、OpenAI社内に起きたクーデターで、その辺がどうなるかはわからないが。
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