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OpenAI従業員の9割、アルトマン復帰なければ退職と署名

2023年11月21日 10時40分更新

 OpenAIを解任され、マイクロソフトに入社が決まったサム・アルトマン氏だが、今度はOpenAI社員がアルトマン氏の復帰および取締役全員の辞任を要求する書簡を公開し、社員の9割が署名するなど事態はまだ流動的だ。

書簡で取締役の辞任を要求

 20日深夜(日本時間)、OpenAIのボリス・パワー氏が現取締役メンバーに対し「OpenAIを監督する能力がない」ことを理由に、現取締役全員の辞任およびサム・アルトマン氏、グレッグ・ブロックマン氏の復帰を要求する書簡を公開。書簡には従業員約700人中505人が署名したという。

 興味深いことに書簡の末尾には暫定CEOに指名されたミラ・ムラーティ氏、そして今回の首謀者とされる最高科学責任者のイリヤ・スツケヴァー氏の署名も見られた。

ムラーティ暫定CEOらが意味深投稿

 その数時間前にはミラ・ムラーティ氏を含む多数のOpenAI社員が「OpenAI is nothing without its people(人がいなければ、OpenAIは成立しない)」という同一内容のメッセージをXに投稿。それらをアルトマン氏がハートの絵文字でリポスト。

イリヤ氏、反省文を投稿

 同じく20日深夜(日本時間)、イリヤ・スツケヴァー氏が「取締役会の行為に参加したことを深く反省しています。OpenAIを傷つけるつもりはありませんでした。私は、私たちが一緒に築いてきたすべてを愛していますし、会社を再結成するためにできることはすべてやります」とXに投稿。アルトマン氏はハート3つで反応。

「わたしたちはひとつのチーム」とアルトマン氏

 21日午前3時半(日本時間)、アルトマン氏は「私達はこれまで以上に団結し、コミットし、集中している。私たち全員が何らかの形で協力することになる。ひとつのチーム、ひとつの使命。」とXに投稿。「私達」がどこまでを意味するのかは意図的にぼかされているのだろう。

 最新の報道で、アルトマン氏の復帰を求める書簡に署名した社員は770人のうち700人余りと9割を突破していることがわかった。OpenAIとマイクロソフトはこの危機を乗り越えられるのだろうか。

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