画像生成AI「Stable Diffusion XL」が簡単に使える「Fooocus」。画像から画像が作れる「Image Prompt」が便利です
アニメと実写に特化した起動バッチファイル
第3回で紹介したように、Fooocusは「run.bat」をダブルクリックすることで起動するが、いつのまにか「run_anime.bat」と「run_realistic.bat」という2つのバッチファイルが追加されている。
これは名前の通り「アニメ」「実写」に特化した起動オプションということのようだ。さっそく「run_anime.bat」から起動してみよう。
使用モデルを見てみると、従来の「sd_xl_base_1.0」ではなく「blue_pencil-XL」というSDXLベースの派生モデルが選択されている。起動時に激重ファイルをダウンロードしていたのはこれだったようだ。
「1 girl, battleship」で生成してみたところ。ばっちり美少女と戦艦が生成された。
さらに「1 girl, have icecream at harajuku street」で生成。こちらもブリッブリのアニメ美少女が生成された。
続いて「run_realistic.bat」から起動してみる。
こちらは「realisticStockPhoto_v10」という実写系モデルが選択されている。
同じく「1 girl, battleship」で生成。
同じく「1 girl, have icecream at harajuku street」で生成。面倒なモデル変更まで勝手にやってくれるのはとてもありがたい。
では「run_realistic.bat」で生成したリアル系画像を「run_anime.bat」の方のImage Promptに入れて生成したらどうなるだろうか。
想像通りの結果となった。アイスクリームも反映したい場合はWeighを上げればいいだろう。
まとめ
シンプルすぎるUIや、スタイルの採用などとにかく利用者の負担を減らすことに大きく力を割いた「Fooocus」は、自然言語の解釈が得意になったSDXL専用ということもあり、Stable DiffusionというよりもMidjourneyに近い操作感になってきたと感じる。
とは言え、便利な機能の追加と操作性は基本的にトレードオフの関係にある。ベースの機能はシンプルに、それ以上の操作は「Advanced」にチェックを入れないと表示されないという「Fooocus」のUIは、画像生成初心者でも比較的扱いやすいだろう。
ChatGPTでDALL-E3が使えるようになったとは言え、まだまだローカルでしか生成できない種類の画像も多い。かなり敷居が低くなってきた今、入門のいいタイミングではないだろうか。
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