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これで「大三元」完成です!!!

シグマがミラーレス用大口径望遠ズームレンズ「70-200mm F2.8 DG DN OS | Sports」を発表

2023年11月17日 08時00分更新


 SIGMAは11月16日に発表会をおこない、フルサイズミラーレスカメラ用の大口径ズームレンズ「SIGMA 70-200mm F2.8 DG DN OS | Sports」を発表した。

 対応マウントはシグマ、パナソニック、ライカのLマウントと、ソニーのEマウントで、価格はオープン。SIGMA Online Shopでは24万2000円、発売は12月7日の予定だ。

動画撮影にも配慮した大口径ズーム
SIGMA 70-200mm F2.8 DG DN OS|Sports

 新レンズのコンセプトは「For Professionals」で、プロの厳しい要求に応えられる信頼性と品質を目指して開発された。性能を発揮するするため、2つの独自技術が投入されている。

 ひとつはHLA(Hi-response Linear Actuator)搭載の高速AF機構で、今回の70-200mmには2つのHLAユニットを使用。2つのフォーカス群を逆方向へ動かす構造を取ることにより、フォーカスレンズの移動量を約半分に短縮している。静粛性に配慮した制御プログラムを採用し、動画も雑音を気にせず撮影できる。

 もうひとつは、手ブレ補正機構の「OS2アルゴリズム」で、ワイド端で7.5段、テレ端で5.5段という手ブレ補正効果を達成している。一般撮影用の手ブレ補正モード1、モータースポーツ等の流し撮りに最適な手ブレ補正モード2の2つの補正モードを搭載。モード2においては流し撮り専用のアルゴリズム、インテリジェントOSにより、構図の横位置、縦位置を問わず、カメラを上下や斜め方向に動かした場合でも手ブレ補正が有効に働き、流し撮りの効果を損なうことなく被写体の動きを表現することが可能だ。

 光学性能は6枚のFLDガラス、2枚のSLDガラス、3枚のガラスモールド非球面レンズを使用し、デジタル一眼レフ用に設計されたSIGMA 70-200mm F2.8 DG OS HSM|Sportsを超えている。

 さらに、インナーズーム構造により、頑丈な作りを実現すると同時に、非常にコンパクトで軽量化も実現。Lマウント用は重量1345グラム、長さ205ミリ、最大径90.6ミリで、一眼レフ用70-200mmより約30%軽量化している。

 マウント接合部、マニュアルリング、ズームリングや、カスタムスイッチ等の操作系スイッチ、スイッチパネルや外装部の接合部などに防塵防滴構造を採用し、Sportsライン仕様の耐候性能を持つ。また、レンズ最前面には撥水防汚コートを採用し、メンテナンスを容易にしている。

 新レンズには、フォーカスモード切換スイッチ、フォーカスリミッタースイッチ、OSスイッチ、カスタムモードスイッチ、絞りリングクリックスイッチを搭載。動画撮影において重要なクリックをなくすことができるデクリック機構も搭載している。Lマウント用ではSIGMA USB DOCK UD-11を使用することでカスタムモードスイッチに任意のOSの動作やフォーカスリミッター範囲を設定することが可能。Lマウント用テレコンバーターTC-1411(1.4倍)、TC-2011(2.0倍)も利用可能だ。

 14-24mm、24-70mmに加え、今回の70-200mmでいわゆる「大三元」が完成し、14mmから200mmまでの焦点域を開放F値2.8でカバーすることができる。

 また、新レンズは小型軽量なので、16-28mm F2.8や、28-70mm F2.8の小型軽量シリーズとの組み合わせも可能だ。

 レンズにはケース、レンズフード(LH860-01)、三脚座(TS-151)、フロントキャップ(LCF-77mm Ⅲ)、リアキャップ(LCR II)が付属する。

 発表会では冒頭、山木社長が、国際情勢に鑑み、国境なき医師団「緊急チーム」募金に対しMSF日本を通じて1000万円を特別寄付したという報告があった(特別寄付は3回目)。SIGMAではオンラインショップの売り上げの3%を毎月寄付しているということで、累積の寄付額は1億円を超えたという。

レンズ構成:15群20枚(FLD6枚、SLD2枚、非球面レンズ3枚)
画角:34.3°-12.3°
絞り羽根枚数:11枚(円形絞り)
最小絞り:F22
最短撮影距離:65(W) - 100 (T) cm
最大撮影倍率:1:5.2(焦点距離200mm時)
フィルターサイズ:φ77mm
最大径×長さ:φ90.6mm × 205.0mm
質量:1345g

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