ノイキャン効果に差はあるのか?
QuietComfort Ultraシリーズのイヤホンとヘッドホンの間で、アクティブノイズキャンセリング機能の効果に違いはあるのでしょうか?筆者の手応えは「イエス」です。ワイヤレスヘッドホンのUltraの方が消音効果は高い、というか安定しています。ヘッドホンの方がイヤーカップでしっかりと耳が覆われるため、パッシブな遮音効果にも富んでいます。
イヤホンもシリコン製イヤーチップによる耳栓効果が期待できるのですが、長時間身に着けている間に、例えば顎を動かしたりするとイヤホンの装着状態が少しズレて、遮音効果にも影響が及ぶ場合があります。その点、ヘッドホンの方が頭にしっかりと固定しやすいところも特長です。
一方で、最近はワイヤレスイヤホンが搭載するアクティブノイズキャンセリング機能のパフォーマンスが、数年前と比べて格段に向上しました。飛行機の機内ノイズのような強い騒音も、ヘッドホンに負けないほど強力に打ち消してくれる性能を持つ製品が今は数多くあります。
飛行機による旅行に出かける際に、ワイヤレスイヤホンは手荷物をコンパクトにできるメリットがあります。かたやワイヤレスヘッドホンは一度のフル充電でより長い時間連続使用ができるので、乗り継ぎを含む長時間の飛行機による移動も安心です。QuietComfortの最新モデルはヘッドホンが約24時間、イヤホンは単体で約6時間です。
ファッション性も大事なポイント
ヘッドホンにはファッションアイテムとしての魅力が色濃くあります。アップルのAirPodsシリーズは白いボディとスティック型デザインがとてもアイコニックですが、最近ではカラフルな5色を揃えるヘッドホンの「AirPods Max」をスタイリッシュに着こなす若い音楽ファンが増えています。
イヤホン・ヘッドホンは「音を聴く」ためのデバイスなので、最終的にはやはり実機を試聴してサウンドが好みに合っているか確かめることが重要だと思います。装着感やノイズキャンセリングの効果もその際一緒に確かめて、納得できる買い物を達成しましょう。
製品ジャンル | ワイヤレスイヤホン | ワイヤレスヘッドホン |
---|---|---|
ブランド | BOSE | |
製品名 | QuietComfort Ultra Earbuds | QuietComfort Ultra Headphones |
直販価格 | 3万6740円 | 5万9400円 |
形式 | 密閉 | 密閉 |
ドライバー | 非公開 | 非公開 |
Bluetooth | aptX Adaptive/AAC/SBC | aptX Adaptive/AAC/SBC |
連続再生時間 | 最大6時間(イヤホン単体)/最大24時間(充電ケースを含む) | 約24時間 |
質量 | 約6.24kg(イヤホン)、約59.8g(充電ケース) | 約250g |
筆者紹介――山本 敦
オーディオ・ビジュアル専門誌のWeb編集・記者職を経てフリーに。取材対象はITからオーディオ・ビジュアルまで、スマート・エレクトロニクスに精通する。ヘッドホン、イヤホンは毎年300機を超える新製品を体験する。国内外のスタートアップによる製品、サービスの取材、インタビューなども数多く手がける。
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