iPhone 13 Pro MaxとiPhone 6sのフレームレートを『タクトオーパス』で検証
今回取り上げるゲームは、今年6月にリリースされたディー・エヌ・エーのスマートフォン向けRPG『takt op. 運命は真紅き旋律の街を』(以下、『タクトオーパス』)だ。音楽の力を身に宿した「ムジカート」達とともに戦う本作は、Live 2Dを活用した美麗なイラストや、ディフォルメされたキャラクターが並ぶ3Dパートなど、飽きさせない演出も特徴。iPhone 13 Pro Maxとかなり古めのiPhone 6sでどの程度の差がつくかは気になるところだろう。
早速iPhone 13 Pro Maxを使用し、モバイルゲームのフレームレート計測アプリ「GameBench」でゲームの動作を確認してみた。なお、計測時のゲームバージョンは1.2.526。ゲーム内ストーリー第1楽章「不穏」1-3を1分間プレイした際のフレームレートを計測している。
なお、本作ではオプション画面から、画質やフレームレートなど負荷に関わる設定を個別に変更できる。ここでは画質を「高」に設定し、さらに最大フレームレートが向上する「高FPSモード」を適用している。
計測の結果、iPhone 13 Pro Maxの計測では平均フレームレートが59fpsと、計測上のブレはあるものの最高画質設定の上限である60fps張り付きを達成。CPU使用率は約78%、GPU使用率は約63.6%前後と、どちらかと言えばGPU負荷よりもCPU負荷が高いタイトルのようだ。とはいえ、iPhone 13 Pro Maxの性能もあってfps安定性は100%と極めて安定しており、テスト中に画面がカクつくようなことはなかった。
一方のiPhone 6sについては、平均フレームレートが29fpsに留まり、fpsの安定性も75%とやや振れ幅の大きさが目立つ形となった。グラフィックス描画が大きく更新されるシーンでは画面が一瞬カクつくような挙動が見られたほか、画面自体にも正しくテクスチャが読み込まれないなど、スペック不足ゆえの破綻を確認している。端末の発熱も大きく、あまり快適とは言えない結果だ。
最後に、参考までに本作の画質について触れておこう。先に述べた通り、本作はLive2Dで動くキャラクターイラストやディフォルメされた3Dキャラクターといった複数の演出方法を活用しているが、どちらも画質設定しだいでクオリティーが変わってくる。3Dマップは「高」設定だとライティングが目に見えてリッチに変わるほか、Live2Dイラストも「高」では解像度が高くなり、ジャギーも目立たなくなる。
以上のように『タクトオーパス』は、現在でも比較的ハイスペックな端末であるiPhone 13 Pro Maxでは非常に快適に動作していたが、iPhone 6sではシーンによってカクつきがあるなど、やや不安定な側面が見られた。同じような5~7年前のハイエンドスマートフォンでもプレイ自体は可能だと思うが、より安定した環境を求めるなら現行の端末への切り替えも考えたいところだ。
ハイエンド端末も長く使っていれば徐々に最新端末にスペックが追い付かなくなり、バッテリー寿命の低下、経年劣化によるスペックの不安定化といった問題が起きてくる。ゲームの動作が重い、もっと快適にスマホゲームをプレイしたいという人は、一度自分のスマートフォンの状態を確認してみてはいかがだろうか。
©DeNA/takt op. game partners
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