今回も、いつもお世話になってる小田急線経堂駅近くにある「保護猫シェルター QUEUE」での話。ここでは、いっぱい猫写真を撮ってるからね。
QUEUEには客が荷物を置くための棚があるのだが、先日訪れたときは、猫の休憩用カプセルホテルになってた。さすが、めざとい。1匹が静かに昼寝するにはちょうどいいサイズなのだ。
とはいえ、私はいつもカメラやレンズを出し入れするので、棚は使わず、床の上の隅に置いちゃってる。
撮影のときはいちいち蓋を閉めないので、気がつくとこんなことになってるのだ。いやまあ、確かに気になるのはわかるけど、そこに食べられるものは入ってないよ。
でも気になるよね。そもそも見慣れないものがあったらついチェックしにくるのはえらい。警戒心を持ちつつ、好奇心に負けちゃっても構わない安心できる環境で暮らしてるってことだからだ。
これが子猫だと、執拗にバッグを攻め立てるのである。何がそんなに気になるんだ? とよく見てみると、ファスナーのつまみなのだ。ああ、わかる。特に、このバッグはつまみが革製だから噛みたくなるのだ。何でも噛みたい年頃にぴったりなのだ。
これが私が愛用してるカメラリュックだと、もっと大変なことになる。まずはファスナーのつまみになってる紐。猫は紐状のものが好きだからね。ガシガシ噛みながら、こっちを楽しそうに見てる(冒頭写真)。
しかも、このリュックにはストラップがいっぱい付いてるのだ。ショルダーストラップにチェストストラップにその他もろもろ。
この日は特にすごかった。バッグの上で戦いが勃発したのである。まず、1匹がここはオレのものだ、と乗っかって背当てで爪を研ぎ始める。
すると、別のキジトラが乱入。
そして、戦いが始まったのだ。
いやあ面白くて、ひたすらシャッターを切ってましたよ、私は。子猫って誰かが面白そうなことを始めると、ほかの猫も興味を持ってやってきて、いやそれはオレが先だ、面白そうだからオレにも遊ばせろ、てな具合に争奪戦が始まるのである。
そして気がついたら、こんなことになってたのだった。ちょうど座ってくつろいでたときだったので、手にカメラを持っておらず、iPhoneでとっさに撮ったのだった。
よく見ると、バッグの背当てに猫が爪を研いだ跡がいっぱいついてるけど、その犯人はうちの猫たちであって、QUEUEの猫ではありません。念のため。
ともあれ、まさかのカメラリュックで猫集めになるとは思わなかったわ。もう何年もここに通ってるけど、これだけリュックが人気だったのは初めて。
そうそう、2023年の10月で「保護猫シェルター QUEUE」は5周年を迎えたそうで、おめでとうございます。保護猫シェルターという性格上、猫がひんぱんに入れ替わる(里親が見つかって引き取られていく猫も多いからね)こともあり、いつも楽しませていただいております。この子猫たちにも、よい里親が見つかりますように。
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筆者紹介─荻窪 圭
老舗のデジタル系フリーライター兼猫カメラマン。今はカメラやスマホ関連が中心で毎月何かしらのデジカメをレビューするかたわら、趣味が高じて自転車の記事や古地図を使った街歩きのガイド、歴史散歩本の執筆も手がける。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『古地図と地形図で楽しむ東京の神社』(光文社 知恵の森文庫)、『東京「多叉路」散歩』(淡交社)、『古地図と地形図で発見! 鎌倉街道伝承を歩く』(山川出版社)など多数。Instagramのアカウントは ogikubokeiで、主にiPhoneで撮った猫写真を上げている。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/
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