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Hondaの交通教育センターで初心者ライダー・新 唯がバイクの基礎をイチから学ぶ

2023年11月12日 12時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) モデル●新 唯(@arata_yui_)編集●ASCII

◆バイクの基礎からもう一度学ぶ

 まずインストラクターから、点検や乗車姿勢についてのレクチャーを受けます。この時、バイク押し引きのポイントを教えて下さいました。その内容は「バイクは垂直の状態が一番軽く感じると思います。その時が、一番押し引きがしやすいはずです。腕力がなかったり、慣れていないとバイクが自分側に傾きます。斜めになってしまうから重く感じるんです」と、わかりやすくアドバイス。この教え方、すごくわかりやすい! 唯さんも納得の表情です。

安全運転

バイクに跨り感覚を取り戻す唯さん

 まずは低速時の立ちゴケ恐怖を払拭すべく、半クラッチを使っての発進停止。つま先立ちのよちよち歩きで、バイクをコントロールします。続いてバイクに慣れるためのウォームアップ走行を開始。これは教習所と同じです。すでに教習所とは異なるところは多々あるのですが、ここから先は、さらに異なります。

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始動を受けている様子

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見たことない一本橋!

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橋というより円柱まで!

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低速でUターンを繰り返す唯さん

 立ちゴケを防止すべく、低速でのバイクコントロールから。その場所に行くと、見たことがない形の一本橋が無数にあり「まさか、これをやるのか?」と思う筆者。唯さんも筆者も一本橋は苦手で、身をこわばらせます。ちなみに複雑な一本橋はやりませんが、一般的な30cm幅のほか、20cm幅の一本橋は走行する模様。教習所のように走行時に制限時間はないようですが、余裕があれば計測されているとのこと。唯さんは停止状態から徐行してのUターンを繰り返し、バランス能力を養います。

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急制動のスゴい版です

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一気にフルブレーキ!

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60km/hで停止距離を23~27mに挑戦!

 続いてブレーキング。教習所でいうところの「急制動」です。教習所では40km/hまで加速し、8m(ドライ路面の場合。ウェット路面で14m)で停止しましたが、ここでは50km/hにアップ! その代わり制動距離は25mに伸びます。その後60km/hで停止距離を23~27mを目標として挑戦します。

 教習所の場合、スペースの都合から道幅は狭く、壁に向かって走る場合が多いので、度胸試しみたいなところもあるのですが、交通教育センターもてぎは、道幅が広く、そしてパイロンから60m先も道はあるので安心です。唯さんはリアブレーキを意識しながら、しっかりフロントブレーキを握って停止させていきます。

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Jターン走行の様子

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Jターン走行は高速走行に慣れるのに好適

 次に加速→減速→コーナーリング→加速を繰り返すJターン走行。侵入速度は60~70km/h、その後、40km/h程度で旋回します。教習所よりもはるかに速い速度ですし、そもそも一般道でそのような速度を出したことがない彼女。おっかなびっくりで走り続けます。この時に目線であったり姿勢などを教えてくれます。約1時間みっちり走行しました。

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八の字旋回

 最後に八の字旋回をして終了。終わった頃は、唯さんは汗だくのヘロヘロ。インストラクターから「左折は上手ですが、右折はもう少しですね。左折に自信がつけば、右折もキレイに曲がれるようになれますよ」とのお話をうかがいました。そして「一般道の交差点などは練習に最適ですので、左折に自信をつけていただければいいと思います。そこから右折の自信につながると思います。自信をもってバイクに乗りましょう!」とのことでした。

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 メニューとしては、ブレーキ、Jターン、バランスの3つ。「思ったより少ない」という印象を受けるかもしれません。ですが、各項目を1時間近く行なうほか、オリエンテーションや、走行前準備に点検、姿勢、ウォームアップ走行、お片付けに、最後のまとめがあるので、スクールは5時間近い(ほぼ1日がかり)になるのです。

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最後に運転の心得を聞く唯さん

 こうして講習を受けた唯さんは「楽しかった! お話がすごくわかりやすかったです」と満面の笑み。最初はかなり暗い顔でしたが、終わってみたら受けてよかったと、にこやか。今回は取材時間の都合でショートバージョンでしたが、少し自信をつけた様子。なにより、再びバイクに乗ってみようかな、という気持ちになったようです。

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最後にバイクを手押しする唯さん。垂直を意識して押しています

 「じゃ、これからはバイク取材、やりますか! 鉄は熱いうちに打てといいますし」というスタッフ。取材したいバイクはいっぱいありますよ。「いや……もうちょっと涼しくなってから」と、唯さんはやんわりと取材の誘いを断ったのでありました。

 では、もう少し涼しくなってからやりましょう!

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モデル紹介――新 唯(あらた ゆい)

 10月5日栃木県生まれ。ファッションモデルとしての活動のほか、マルチタレントを目指し演技を勉強中。また2022年はSUPER GTに参戦するModulo NAKAJIMA RACINGのレースクイーン「2022 Moduloスマイル」として、グリッドに華を添えた。

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