サムスン電子は11月8日、同社が主催するイベント「Samsung AI Forum 2023」において、Samsung Researchが開発した生成AI「Samsung Gauss」を発表した。
Samsung Gaussは統計学の分野に欠かせない「正規分布」の理論を確立した数学者カール・フリードリヒ・ガウス氏の名を冠する生成AI。「Samsung Gauss Language」「Samsung Gauss Code」「Samsung Gauss Image」の3つで構成されており、各々の役割は以下の通りだ。
●Samsung Gauss Language
文章の生成や要約などに対応できる言語モデル。メールの作成、文書の要約、コンテンツの翻訳など幅広いタスクをこなし、作業効率向上に寄与する。製品に統合することで、よりスマートなデバイスの制御も可能だ。
●Samsung Gauss Code
社内ソフトウェア開発用に最適化されたモデル。コーディングアシスタント「code.i」と組み合わせることで簡単かつ迅速なコーディングを実現するほか、インタラクティブなインターフェイスを介したコード記述やテストケース生成などの機能もサポートする。
●Samsung Gauss Image
グラフィック系の作業に利用できる画像生成AI。スタイルの変更や追加を含む画像の生成、編集に対応するだけでなく、低解像度の画像を高解像度画像へ変換するアップコンバート機能も備えている。
同日現在、Samsung Gaussは同社従業員向けに展開中。具体的な時期は未発表ながら、将来的には同社のデバイスやアプリケーションにも搭載される予定だ。
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