「Xiaomi Smart Band 8」は約6000円で血中酸素や睡眠計測も可能なコスパモデル
◆ヘルスケア&スポーツ機能は必要十分
Xiaomi Smart Band 8は、格安ながら、スマートバンドとしての機能はもれなく揃っています。というよりも、Xiaomi Smart Bandはスマートバンドの標準のように認識されているとも言えます。
ヘルスケア機能では、心拍数、血中酸素レベルを計測でき、睡眠の質やストレス値も計測可能。自動で計測する設定ができるので、ただ腕に巻いているだけで、健康状態に異常が生じた場合に知ることができます。また、リラックスのための深呼吸をガイドしてくれる機能もあります。
運動量や消費カロリーなどを計測できる「ワークアウト」モードは150種類以上。前モデルのSmart Band 7は110種類以上だったので、かなり増えています。筆者が確認したところ、球技に「ドッジボール」、ウォータースポーツに「飛び込み」などが追加され、室内トレーニングの種目がより細かくなっていました。多くの人にとっては従来のモードで十分で、新たに追加されたモードを必要とする人は少ないでしょう。
多くの人が使うであろうランニングやウォーキングの計測は、自動検出にも対応。筆者がオンにして使ってみると、4分歩き続けるとウォーキングの計測に導かれました。なお、GPSは搭載していないので、走行ルートを記録するには、ペアリングしたスマホを携帯している必要があります。
◆必要な通知だけを有効にでき、文字盤のデザインも充実
スマホの通知は「Mi Fitness」アプリで設定可能。「メッセージ」だけでなく「Gmail」「LINE」なども設定できるので、必要な通知だけをオンにして、スマートに使える趣向です。マイクとスピーカーはないので通話はできませんが、着信は通知され、応答できない場合に拒否はできる仕様になっています。個人的には、バッグからスマホを取り出すのに時間がかかることもあるので、保留の操作もできたらいいのに……と思ったりもしました。
ウォッチフェイス(文字盤)のデザインは200種類以上が用意されていて、「Mi Fitness」アプリで使いたいデザインを探して、バンドにインストールできる仕組み。従来モデルは、ヘルスケアやワークアウトの計測データを表示するデザインが中心で、シンプルなものが少なかったのですが、Smart Band 8向けにはファッショナブルで、かっこいいデザインがぐ~んと増えた印象。
天気、アラーム、ストップウォッチ、世界時計、スマホが見当たらない時に音を鳴らして探せる機能、スマホのカメラの遠隔シャッター機能も備えています。ただし、おサイフケータイなどの決済機能は備えていません。また、ユーザー任意でのアプリの追加はできず、それがスマートウォッチとの最大の差分とも言っていいでしょう。
◆電池持ちは使い方によって差が出るかも
バッテリー容量は190mAhで、通常使用で最大16日使えるとのこと。前モデルのSmart Band 7は180mAhで14日間以上だったので、電池持ちは少し向上したようです。
筆者はディスプレーを常時表示にして、明るさの自動調整をオンに。心拍数や血中酸素濃度などの自動モニタリグもすべてオンにして使っています。1日おきに1時間程度のワークアウトを行ない、ほぼ毎日睡眠も計測しました。その結果、1日に10~15%ほどの電池を消耗し、1週間ほど使い続けられました。
感覚的には、電池持ちは前モデルより若干悪くなった印象。ディスプレーの性能が向上したことが要因と思われますが、電池持ちは使い方によって結構差が出ると思っておくべきでしょう。
【まとめ】格安ながら、買って損はない完成度
前モデルのSmart Band 7は格安ながら満足度の高いスマートバンドでしたが、Smart Band 8はさらに使いやすさを向上させた印象。今回も買って損はない1本に仕上がっています。Apple WatchやGoogle Pixel Watchよりは画面が小さく、機能も控えめですが、スリムで電池持ちがよいSmart Band 8のほうが合っているという人も少なくないでしょう。
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