神ジューデン対応の新モデル「Xiaomi 13T Pro」はライカロゴはないけどカメラが進化
◆グラフィック強化でゲームは快適、急速充電も健在
性能面を確認すると、Xiaomi 13T ProはチップセットにMediaTek製の「Dimensity 9200+」を採用しており、メモリーは12GB、ストレージは256GB。ハイエンドに相応しい性能であることは間違いない。
あくまで開発中のバージョンであることはご了承いただきたいが、その実力をベンチマークで確認してみると、CPU性能はクアルコムのハイエンド向けとなる最新の「Snapdragon 8 Gen2」より低く、1世代前の「Snapdragon 8+ Gen1」と同等か、それより低めといったところ。だがグラフィック関連はSnapdragon 8 Gen2に引けを取らない値で、リアルタイムレイトレーシングにも対応することから、ゲーミングにはかなり力が入れられていることが分かる。
実際AAAクラスのゲームをいくつかプレイしてみたが、いずれも画質を最高に設定してもプレイは快適だ。大型のベイパーチャンバーを搭載するなど発熱対策にも力が入れられており、筆者が測定した限りではゲームプレイ時の発熱は40度をやや超えるくらい、という状況であったことから「熱くて持ちにくい」ということにはならないだろう。
そしてXiaomi 13T Proのアピールポイントの1つとなっている急速充電だが、こちらはXiaomi 12T Pro同様120Wに対応。性能をフルに発揮するには専用の充電器が必要で、付属のものを利用する形となるが、従来同様サイズはかなり大きいので使用する場所には依然注意が必要だ。
なお、公称では5000mAhのバッテリーを、19分で1%から100%まで充電可能とされている。そこで実際に本体のバッテリーが1%の状態から専用の充電器を用い、充電速度のブースト設定をして画面を消すなど、可能な限り公称値の測定時と条件を合わせて充電してみた。
その結果19分では70%くらいまでの充電となり、100%に達するにはおよそ30分かかる結果となった。こちらもあくまで開発中のバージョンでの測定だということをご了承頂きたいのだが、それでも30分で100%の充電ができるのはほかのスマートフォンと比べて明らかに高速で、大きなメリットであることに変わりはないだろう。
それ以外の性能を確認すると、国内の携帯電話向けに提供することもあって、IP68の防水・防塵性能とFeliCaには対応するなど日本向けのカスタマイズはしっかり施されいているので安心感は高い。
また通信性能についてだが、SIMは物理SIM(nanoSIM)とeSIMのデュアルSIM構成で、5Gの対応周波数帯は45GHz帯(n79)には非対応であるほか、ミリ波の28GHz帯(n257)にも対応していない。
【まとめ】画質重視のカメラは好印象、価格にも期待
まとめると、Xiaomi 13T Proはハイエンドかつ高速な急速充電に対応するという従来の「T」シリーズの特徴は維持しながらも、カメラの構成を大幅に変えスペックより画質を追及する方向に切り替えたことは非常にポジティブに評価できると感じた。ライカカメラ監修ではないとはいえ、カメラを重視するユーザーへの満足度はかなり高まったのではないだろうか。
そうなると気になるのは価格だが、執筆時点ではまだ公表されていない。ただXiaomi 13T Proはシャオミ側も日本市場に向け非常に力を入れているモデルだけに、機能・性能だけにとどまらないサプライズにも期待したい。
「Xiaomi 13T」の主なスペック | |
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ディスプレー | 6.7型有機EL(144Hz) |
画面解像度 | 2712×1220ドット |
サイズ | 約76×162×8.5mm、 約76×162×8.6mm(アルパインブルー) |
重量 | 約206g 約200g(アルパインブルー) |
CPU | Dimensity 9200+ |
内蔵メモリー | 12GB |
内蔵ストレージ | 256GB |
OS | Android 13 |
無線LAN | IEEE802.11ax |
カメラ画素数 | 50メガ(標準)+50メガ(望遠) +12メガ(超広角) イン:約20メガ |
バッテリー容量 | 5000mAh(120W対応) |
生体認証 | ○(指紋、顔) |
SIMスロット | nanoSIM+eSIM |
防水/防塵 | ○/○(IP68) |
USB端子 | Type-C |
おサイフケータイ | ○ |
カラバリ | ブラック、メドウグリーン、 アルパインブルー |
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