神ジューデン対応の新モデル「Xiaomi 13T Pro」はライカロゴはないけどカメラが進化
ソフトバンクなどから販売されるシャオミの新しいハイエンドモデル「Xiaomi 13T」シリーズの上位モデル「Xiaomi 13T Pro」は、前機種「Xiaomi 12T Pro」同様120Wの急速充電に対応した「神ジューデン」に加え、国内ではライカカメラの監修は付かないものの、写真の質の面では大きな進化を遂げている。
発売前の実機をお借りできたので、実際に触れて評価したいと思うが、開発中のバージョンとなることをあらかじめご了承いただきたい。
◆カラーによって異なるボディー素材
まずは外観を確認すると、Xiaomi 13T Proは約6.7型の有機ELディスプレーを搭載しており、サイズと重量は今回お借りしたメドウグリーンとブラックの場合、約76×162×8.5mm、206g。アルパインブルーの場合は約76×162×8.6mm、200gとなる。最近の大画面ハイエンドモデルとしてはスタンダードなサイズといえるが、ある程度の重さと大きさがあるのでコンパクトモデルを求めている人には向かないだろう。
また本体カラーによってサイズや重量に違いがあるのは、背面の素材に違いがあるためで、アルパインブルーはフェイクレザー加工が施された樹脂素材を採用しているのに対し、他の2色は光沢のあるガラス素材を採用していることから重量があるものと考えられる。カラーによって素材が異なる点は下位モデルの「Xiaomi 13T」と共通しているので、両機種を購入する際は店頭で実際に触れて素材感を確かめてみるのがいいだろう。
またその背面に関して、Xiaomi 12T Proでは出っ張りが気になったカメラ部分だが、Xiaomi 13T Proではよりサイズが大きくなり、段差が目立つ印象だ。側面部分を垂直ではなく斜めにして引っ掛かりにくくするなどの工夫はなされているのだが、背面を背にした時の傾きはやはり気になる。
側面のインターフェースを確認すると、右側面に電源キーと音量キー、本体下部にUSB Type-C端子とSIMスロットが備わっている。イヤホン端子などはなく、ハイエンドモデルとしてはスタンダードな構成といえるだろう。
カメラはスペックより画質に重点を置く
続いてカメラ性能を確認すると、背面のカメラは5000万画素/F値1.9の広角カメラと望遠カメラ、そして1200万画素/F値2.2の超広角カメラの3眼構成。前面のフロントカメラは2000万画素/F値2.2となっている。
従来の「T」シリーズは広角カメラに1億画素超のサムスン電子製イメージセンサーを採用し、それ以外のカメラはコスト的にも性能を大きく落とすなど、広角(標準)カメラにかなり大きな比重を置いたスペックのアピールに重点が置かれていた。
だがXiaomi 13T Proでは広角カメラのイメージセンサーにサイズが1/1.28型のソニー製の「IMX707」を採用、望遠カメラにも約5000万画素のイメージセンサーを採用するなど、内容が大幅に変わっている。
その理由は、日本以外に向けたモデルでライカカメラと協業してカメラを開発したことが影響しているものと考えられる。諸事情から日本向けモデルはライカカメラ監修ではなくなっており、ライカカメラのロゴやライカカメラ関連機能も使えなくなっているので画作りには一定の違いがあるのだろうが、ハード的には他の国に向けたモデルと変わっていないだけに、近しい部分はあるものと推測される。
実際、明るい場所での細かな表現や発色などははっきりしているし、広角カメラには光学式手ブレ補正が備わっており、暗所で夜景モードを切った状態で撮影しても、ブレを抑えて十分な明るさで撮影できた。
また、一般的に画素数が低い傾向にある望遠カメラの性能も高いので、離れた場所から被写体を細部まで綺麗に写し出せるというのはほかの機種にはあまりないメリットだ。望遠カメラには光学式手ブレ補正が備わっていないなどの違いはあるものの、離れた場所を綺麗に撮りたいニーズは意外と多いだけに、ぜひ有効活用したい。
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