高性能カメラ&67W充電のXiaomi 13Tは、上位の13T Proと差が少ないオトクモデル
◆チップセットや急速充電の性能は落ちるが必要十分
兄弟モデルということもあってXiaomi 13T Proとの共通点が非常に多いXiaomi 13Tだが、大きな違いの1つはベースの性能だ。Xiaomi 13T ProはチップセットにMediaTek製のハイエンド向け「Dimensity 9200+」と12GBのメモリーを搭載しているのに対し、Xiaomi 13Tは同じくMediaTek製の1世代前となる「Dimensity 8200-Ultra」を搭載しており、メモリーも8GBとなっている。
それゆえ性能はやや抑えられている印象だ。あくまで開発中バージョンでの評価ということになるが、「Geekbench 6」のベンチマーク結果を確認するとCPU性能はやや低め。「3DMark」は実行できなかったので比較ができなかったが、Xiaomi 13T Proでは対応していたリアルタイムレイトレーシングには対応しておらず、性能に違いがあることは間違いない。
ただ主要なゲームで確認してみると、グラフィック設定はいずれも既存のハイエンドモデルと大きく変わらず、設定を最大限に上げても快適なプレイが可能だった。高い性能を持つことは確かだ。
そしてもう1つ、大きな違いとなっているのが急速充電だ。Xiaomi 13T Proは120Wの急速充電に対応し、19分で100%充電できることを大きな特徴としてうたっているが、Xiaomi 13Tの急速充電は67Wで、15分で50%の充電ができるとされている。
では実際のところはどうなのだろうか? こちらも開発中のバージョンでの検証になるのだが、実際にバッテリーが1%の状態から、対応する充電器で充電を何度か試してみた、およそ18~20分で50%に到達。その後およそ50分で100%に到達するという状況だった。Xiaomi 13T Proと比べれば充電速度は遅いが、1時間以内に100%充電できる点はほかのスマートフォンと比べた場合の優位点となることは確かだ。
それ以外の機能・性能について確認すると、いわゆる日本仕様に関しては、IP68の防水・防塵性能に対応するほか、FeliCaも搭載しているので「モバイルSuica」などの利用も可能。Xiaomi 11Tシリーズの際にはFeliCaに対応していたのが上位モデルだけだっただけに、両機種ともにFeliCaに対応した点はうれしい。
またモバイル通信性能に関して確認すると、SIMは物理SIM(nanoSIM)とeSIMのデュアルSIM構成。Xiaomi 13Tを販売するKDDIの「au」ブランドのWebサイトでは、発売前ということもあって対応周波数が記載されていないが、最大通信速度がダウンロードで4.1Gbps、アップロードで218Mbpsとなっていることからミリ波には非対応と考えられる。
【まとめ】バランスは非常によく価格次第で“化ける”可能性も
まとめると、Xiaomi 13Tはハイエンドモデルとしては非常にバランスが取れた機種といえる。Xiaomi 13T Proと比べると飛び抜けて高い性能を持つ訳ではないのだが、カメラの性能は高くゲーミングでも満足できる性能を持ち、充電速度も超高速ではないとはいえかなり早い部類に入るだけに、満足感は高いのではないだろうか。
となると気になるのはやはり価格だ。販路が異なるため一概に比較するのは難しいだろうが、性能差を考慮すれば少なくともXiaomi 13T Proよりは安く販売されると考えられる。円安が進む昨今だけに、当初5万円台で販売されたXiaomi 11Tと比べれば値段が上がることはやむを得ないが、高い性能をリーズナブルに利用できることに期待したい。
「Xiaomi 13T」の主なスペック | |
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ディスプレー | 6.7型(144Hz) |
画面解像度 | 2712×1220ドット |
サイズ | 約76×162×8.7mm |
重量 | 約197g |
CPU | Dimensity 8200-Ultra |
内蔵メモリー | 8GB |
内蔵ストレージ | 256GB |
OS | Android 13 |
無線LAN | IEEE802.11ax |
カメラ画素数 | 50メガ(標準)+50メガ(望遠) +12メガ(超広角) イン:約20メガ |
バッテリー容量 | 5000mAh(67W対応) |
生体認証 | ○(指紋、顔) |
SIMスロット | nanoSIM+eSIM |
防水/防塵 | ○/○(IP68) |
USB端子 | Type-C |
おサイフケータイ | ○ |
カラバリ | ブラック、メドウグリーン、 アルパインブルー |
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