ミニLED採用で有機EL並みに黒が黒いWQXGAディスプレー
RTX 4060搭載でクリエイティブ作業もパワフル処理!MSI「Prestige 16 Studio A13V」レビュー
8月30日にMSIからビジネスクリエイター向けマシン「Prestige 16 Studio A13V」シリーズが発売された。ミニLEDを採用する16インチディスプレーの搭載によりDCI-P3相当の広色域とDisplayHDR 1000に対応する。
映像や写真、3Dモデリングなどをこなせる本製品をお借りできたので、早速レビューしていきたい。
ミニLED採用ディスプレーで広色域を実現
まず注目したいのが、冒頭でも述べたようにミニLEDを採用した液晶パネルの搭載だ。通常の液晶ディスプレーとの違いは、バックライトに細かくエリア分割したミニLEDを配することで、エリアごとに細かく映像に合わせて明暗を調整。これにより、有機EL並みのより黒い黒色が表現でき、コントラスト比が飛躍的にアップし広色域を実現できる。
色域はDCI-P3相当で、色差(⊿E)2以下、CalMan認証を取得している。さらに「True Colorテクノロジー」などにより、鮮明かつ自然な色合いを表現。DisplayHDR 1000にも対応しており、画像や写真編集といった正確な色情報を必要とするクリエイティブな作業に適した環境を提供してくれる。
また、ディスプレーのアスペクト比が16:10と縦方向に広いWQXGA(2560×1600ドット)の解像度を採用しており、作業領域が広いこともポイントだ。
CPUはインテルの第13世代Core i7-13700Hプロセッサー(最大5GHz、14コア=6P+8E/20スレッド)を搭載。GPUにNVIDIA GeForce RTX 4060 Laptop GPUを採用し、3D性能にも長けており、3DCG制作や3DCADも難なくこなせるはずだ。さらにクリエイター向けに最適化された「Studioドライバー」がインストールされている。
メモリーは32GB LPDDR5で、ストレージはNVMe 1TB SSD。クリエイティブモデルとしては、いずれもワンランク上の容量タイプが用意されていると嬉しいところだが、これでも必要十分だろう。
薄型のボディでインターフェースも充実
ボディはMIL規格「MIL-STD-810G」に適合し、高い耐久性と信頼性を確保。ボディカラーはシルバーの一択になり、サイズ358(W)×258.55(D)×16.85(H)mmと薄型で、重量は2.1kg。さすがに2kgを超えると重く感じるが、バッテリー駆動時間が公称最大13時間50分と長く、外出先へ持ち運んでの利用も可能だ。
キーボードは白色LEDバックライト付きで、テンキーありのフルキーボード。一部に幅の狭いキーもあるが、打鍵感は悪くない。タッチパッドは広くなめらかな操作感だが、作業する際はマウスを利用したほうが作業効率はいいだろう。
無線はWi-Fi 6E、Bluetooth 5.3を採用。インターフェースは、 USB3.2 Gen2 Type-C(映像出力、USB PD対応)×1、USB3.2 Gen2 Type-C(映像出力、USB PD非対応)×1、USB3.2 Gen2 Type-A×1、HDMI×1、オーディオコンボジャック×1、microSDカードリーダー×1を備えている。なお、専用ACアダプターは高出力ゆえに少々大きいので、頻繁に持ち運ぶのであれば市販されている小型のUSB PDアダプター(65W以上)* を用意するといいだろう。
*パフォーマンスを最大限に発揮するためには専用ACアダプターの接続が必要。
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