2023年秋の新製品シリーズ、iPhone 15 Pro Maxで終わりかと思いきや、実はまだ続くのであった。今回は、富士フイルムのフラッグシップ機、「GFX100 II」である。
100万円超えの最上位モデルで、イメージセンサーは35mmフルサイズより一回り大きいラージフォーマット(中判サイズともいう)。そして、画素数は約1億200万画素。簡単に言えば、画質を追求した最高級のカメラなのだ。
気軽に猫を撮ろうなんて代物ではないのだけど、今回は猫AFも搭載してるし、AFも速いしで、猫を撮りたくなっちゃったのである。
でも、この大きくて重くて高価なカメラを外に持ち出して猫と戯れるのは、さすがにはばかられたので、いつもの「保護猫シェルター QUEUE」へ行ってみたのである。それがもう気持ちいいくらいきれいに撮れるので、大量にシャッターを切ってしまったのだった。
なにしろ猫をぴしっと捕まえてくれるし、モニタはチルト式なので猫撮りローアングルに向いてるし、手ブレ補正もよく効くしで、猫を撮ると楽しいカメラなのである。
まずは画質勝負って感じで、「GF55mmF1.7 R WR」という新しい明るい単焦点レンズで絞り開放で撮った猫。冒頭写真は、シンクの縁に乗っかって、こっちをちらりと見たキジトラの子猫。前後のボケが気に入ったので冒頭に持ってきた。
次は、窓際逆光お昼寝猫。気持ちよさそうなので思わず撮ってしまったのだった。ラージフォーマットならではの高画質なセンサーと明るいレンズが織りなす柔らかい表現がたまらないのだ。
もう1枚、のほほんと寝てる大人猫である。猫がいる風景、猫がいる空気ってものを表現できるカメラなのだ。
窓からほんのり入る午後の日差し、船型のベッドで気持ちよさそうに寝てる猫、そして、遠くにはひょこひょこ歩き回ってる元気な子猫が大きくボケて写っている。
いやあ、秋の平和なひとときですな。日差しが低い秋は、逆光が似合う。秋の猫にはまったりが似合う。というわけで、今回のテーマは、「100万円オーバーのカメラで撮る、秋のまったり猫」に決定だ。
続いて、望遠レンズ「GF45-100mmF4 R LM OIS WR」に付け替える。F4なので「55mm F1.7」ほどのボケは無理だけど、ズームレンズなだけに猫を撮るときは最適な画角に切り替えられて使いやすいのだ。
100mm(35mm判換算だと79mm相当)の中望遠で、上を見つめてる猫の横顔。何を見つめてたのかファインダーを覗いてる私にはわからなかったのだけど、耳をピンと立てた、いい顔をしてたので。
さらにまったりである。ブラッシングされて、気持ちよさそうにまったりしてる猫だ。
そして最後は、このまったり。「いい湯だな」とキャプションをつけたくなるような1枚だ。透明なアクリルボウルに収まって、顔だけが上に出てるのが、もうまったりしすぎ。思わず真横から。
実は、この透明アクリルボウルベッドをめぐって面白いシーンに出会ったので、次回はそれでいく。撮りながら笑っちゃったもの。今回の「秋のまったり猫」編に対して、「秋のアクティブ猫」編だ。
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筆者紹介─荻窪 圭
老舗のデジタル系フリーライター兼猫カメラマン。今はカメラやスマホ関連が中心で毎月何かしらのデジカメをレビューするかたわら、趣味が高じて自転車の記事や古地図を使った街歩きのガイド、歴史散歩本の執筆も手がける。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『古地図と地形図で楽しむ東京の神社』(光文社 知恵の森文庫)、『東京「多叉路」散歩』(淡交社)、『古地図と地形図で発見! 鎌倉街道伝承を歩く』(山川出版社)など多数。Instagramのアカウントは ogikubokeiで、主にiPhoneで撮った猫写真を上げている。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/
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