クリエイティブシーンをメインにパフォーマンスをチェック
では、「DAIV S4-I7G60CB-B」は、実際にどれぐらいの性能を有するのか、実力の一端をベンチマークで確認していこう。
「DAIV S4-I7G60CB-B」は、専用ユーティリティーから、マシンの動作モードを変更できる。デフォルト設定の「バランスモード」では、CPUの長期的電力リミットとなるPL1(Static/Dynamic)が45W、短期的電力リミットのPL2(Static/Dynamic)が82Wに設定されている。
ここでは、さらにデフォルトモードに加え、マシンの性能を引き出す「パフォーマンスモード」でもテストしている。
まずはCGレンダリング系ベンチマークの定番となる「CINEBENCH R23」を実行してみた。
ライター加藤勝明氏の過去の計測データとの比較になるが、バランスモード時でも10コア/16スレッのCore i5-13400(電力リミット148W)に迫るスコアーをマーク。当然、パフォーマンスモード時ではCore i5-13400を抜き、同じ14コア/20スレッドとなるCore i5-13500の電力リミット154W動作時さえも越えていた。
今度は、CGレンダリング系ベンチマークの「Blender Benchmark」と「V-Ray Benchmark」を実行してみた。
「Blender Benchmark」は、Blenderのバージョン3.4.0を選んで実行し、CPUとGPUを使った演算をそれぞれ実行した。「V-Ray Benchmark」もCPUに加え、GPU CUDA、GPU RTXで実行している。
CPU演算の傾向は「CINEBENCH R23」と同じで、デスクトップ向けCore i5-13400と13500と並ぶ感じだ。CGレンダリングのメインとなるGPUを使った演算処理では、パワーセッティングのモードによる差はなかった。
スコアーも、NVIDIA最新GPUとなるGeForce RTX 4060 Laptop GPUのパフォーマンスを存分に発揮し、デスクトップ向けGeForce RTX 4060に迫る結果となっている。
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