ロゼッタは10月26日、東洋経済新報社と共同で開発した「四季報AI」正式版の提供を開始した。
四季報AIは、東洋経済新報社の「会社四季報オンライン」をはじめとする記事・データを出典として、証券会社や株主、投資家、市場調査担当者などを対象に、株式市場での企業分析をサポートする対話形式のツール。
日々更新される四季報の最新データや、過去の膨大な情報をAIに学習させることで、企業の事業進捗や業績などを元にした高精細な分析と汎用的な生成AIとの比較で、より信頼性の高い回答が可能だとしている。企業同士の相関関係や業界動向分析など、様々な洞察をスピーディーにユーザーへ提供する。
ChatGPTを活用した高度なデータ解析により、株式投資、銘柄研究に関するユーザーの質問に対して多面的な回答を導き出す。リリース当初は会社四季報オンラインの最新データを主な参照元としているが、順次、参照元の拡大を進めていくとしている。また、ユーザーからフィードバックをもとに機能を強化していく。
正式版では、AIが参照・提案する企業データがベータ版から質・量ともに改善された。数値データのより正確な認識能力を備え回答文面の信頼性が向上した他、開発段階に比べ広範な情報を企業データベースから取得でき、より複合的な考察を踏まえた提案が可能。投資活動の検討に留まらず、調査・分析を目的とした幅広いユーザーのニーズにも応えられるよう進化しているという。
本ツールは、会社四季報オンラインプレミアムプラン限定の機能として、同サービス契約中の会員が利用できるほか、四季報AI機能のAPI提供や組込み開発等、個別の相談をロゼッタが受け付ける。
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