ごきげんよう、アスキーグルメのナベコです。
さて、突然ですが、質問です。
レストラン「和食さと」の天ぷらと、長崎ちゃんぽん専門店「リンガーハット」のぎょうざとの共通点とはなんでしょうか?
「和食さと」と「リンガーハット」の共通点とは
寿司、そばなど定番和食を揃える和食さとでは、「天丼」を年間100万食以上も売り上げています。また、長崎で創業、ちゃんぽん皿うどんなどを提供するリンガーハットでは麺類の他「ぎょうざ」も人気メニュー。
答えは、「米粉」を使用している点。
和食さとでは天ぷらの衣につける“天ぷら粉”に米粉をブレンドしています。“和食”がメインであるため、お米の使用が特段に多い業態ならではのこだわり。
天ぷらの衣に米粉を使用することで、サクサク軽い食感に。和食さとでは、コロナ禍の外出自粛ムードにおいて、天丼弁当などテイクアウト商品も伸びました。米粉をブレンドした衣は時間がたっても軽やかな食感が続くため、テイクアウトの満足度にも一役かったんだとか。
一方の、リンガーハットでは、ぎょうざに米粉を使用しています。ぎょうざの皮は通常は小麦粉ですよね。ところが、リンガーハットの餃子は米粉をブレンドした薄皮仕立てで、パリッとした焼き上がりが特徴。柚子こしょうと一緒に楽しめます。
リンガーハットは取組みとして国産素材にこだわっており、現在、各メニューに使用する野菜や、麺に使う小麦粉はすべて国産のもの。もちろん、ぎょうざは皮を含めて主原料はすべて国産。その一環で、国産の米粉をぎょうざの皮に取り入れたんですって。
異なるジャンルの外食チェーンのちょっと意外な共通点ではないでしょうか。
米粉グルメが今後トレンドに
今後、米粉を使用したメニューはトレンドになるとみられます。少し深刻な話になりますが、従来は海外からの輸入で多くをまかなかっていた日本の食糧事情に、危機が見え隠れしているのが理由。世界的な人口増加による食料需要増大、気候変動による生産減少など、様々な問題から、あらためて国内自給の重要性が見直されているそうです。農林水産省も、国内で自給可能な代表的な作物である「お米・米粉」の消費拡大対策事業を進めています。
そんな背景から、農林水産省が「米・米粉消費拡大推進プロジェクト」として「米粉を使ったメニューフェア」を11月1日よりスタート。参画する様々な外食チェーンで、米粉のメニューを提供するという内容。こちらに、和食さとやリンガーハットも参加していますよ。
他にも既存の米粉メニューや、このフェアのために新しく開発した米粉メニューを提供します。例えば、’クリスピー・クリーム・ドーナツ」が米粉を使用したドーナツを、からあげ居酒屋でおなじみの「がブリチキン。」が米粉のからあげを提供するなどなど。
参加するチェーンやメニューなど、詳しくはコチラの「米粉タイムス」のサイト→https://komeko-times.jp/
11月から米粉を使用したメニューに出会う機会も増えるはず。お米ならではの味わいを楽しんでみてはどうでしょう。
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