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触れると押すが可能な最新ディスプレーなど最新技術が目白押しのシャープブースレポ【CEATEC 2023】

2023年10月18日 10時30分更新

文● ジサトラハッチ 編集●ASCII

 シャープは10月17日から20日まで幕張メッセで開催している「CEATEC 2023」にブースを出展。カーボンニュートラルを実現するための最新製品やデジタルヘルスケアなど、幅広い展示を行なっていた。

シャープ

1ヵ所で触れると押すが可能なディスプレー

 同社が提案していた最新の「Click Display」は、同社調べで業界初となる静電容量タッチと高感度の圧力検知機能を併せ持つ独自の透明フレキシブルセンサーシートを用いた技術。触れるだけのタッチと、圧力をかけて押した時の2段階でディスプレーが認識し、1つのアイコンで2つの動作を持たせられる。

 たとえば、物理ボタンのないタッチディスプレーのカーナビで、誤って触れて動作したら危険な操作は、圧力をかけた時に反応するようにすれば、事故などが防止に活用できるとしている。実際にデモ機を触ってみたところ、アイコンを押し込むと微振動があり、触れた時とは異なる動作をした。

シャープ

カーナビを想定した展示

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同社独自のフレキシブルセンサーシートがキモになっている

シャープ

表面に凹凸を持たせれば、ブラインド入力にも対応できると提案

シャープ
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もちろんカーナビ以外にも活用できると、いろんな形状のデモ機が展示されていた

フクロウを模したヒーリングファンを参考展示

 同社はこれまで生物の「形状」を家電の部品に採用して性能アップを図る「ネイチャーテクノロジー」を15年取り組んできた。そんななか、初出展した「はねやすめ」は、フクロウの羽ばたきを手本に、心地よい自然の風を再現したヒーリングファン。

シャープ
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羽が動き、風が送られてくる見た目通りのヒーリングファン。ありそうでなかった大胆な発想だ

 従来の「ネイチャーテクノロジー」と異なり、家電の部品ではなく、フクロウという生物そのものを模したユニークな形状が目を引いた。

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複数の鳥の翼を参考にしたエアコンの室外機のプロペラファンなど、これまで「ネイチャーテクノロジー」が活用された部品も展示されていた

本年度中に量産開始!?屋内光で高効率発電するデバイス

 CEATEC AWARD 2022で経済産業大臣賞を受賞した屋内光発電デバイスの「LC-LH」も展示。LC-LH(Liquid and Crystal Light Harvesting) は、屋内での光発電に適した色素増感太陽電池と、同社がこれまで培ったディスプレー技術を融合させた高効率な発電デバイス。

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 電卓などの給電に使われるアモルファスシリコン型太陽電池の約2倍の効率で、小さな面積でも高い電力が得られるとしている。スマートフォンのようなデバイスを充電し続けるほどの発電は見込めないが、スーパーなどで商品名や製品情報を表示するデジタルタグのような小さいものなら賄える。テレビのリモコンなどであれば、電池なしで使い続けられるとしている。

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小さい消費タグなら賄えるよう。また、電子ペーパーの給電などにも使えるようだ

シャープ
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LC-LH(左)とアモルファスシリコン型太陽電池(右)の比較デモ。下の画像のように一部を塞ぐとアモルファスシリコン型太陽電池は、発電力が弱まるがLC-LHでは問題なく発電し、LEDが発光し続けている

 さらに技術が進めば屋内光でワイヤレスマウスやキーボード、コントローラーなども給電し続けられるようになるのだろうか……。

 このほかにもカラーで表示し、表示を切り替える時だけ電力を消費する電子ペーパーで電子ポスターを提案する展示や、ユーザーの睡眠に合わせて家電による最適な空間制御などを提案する睡眠環境ソリューションといった数多くの利便性や健康まで、人々の暮らしに役立つ展示が盛りだくさんの内容だった。

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電子ポスターの「ePoster(イーポスター)」は、カラーモデルが登場。モノクロなら42インチの大画面もあり、画面切り替える時以外は消費電力0Wで、ポスターを表示できるデジタルサイネージとしての提案を行なっているという

シャープ
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就寝したかは、無線のセンサーで体の動きから判断。就寝を検知したらリラックス効果のあるラベンダーの香りを香りデバイスから出し、リラックスを促す音楽を流し、電気も徐々に暗く、エアコンで適した温度にする。起床時は、逆にミントなどの目覚めによい香りを出し、目覚めに適した温度調整や明るさ調整を自動で行うという

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