◆高級車らしい上質感のある流れるようなデザイン
最後にデザインだが、前から後ろにかけて流線型になっているボディーは本当に美しい。ドアは斜め上にあがる「ディヘドラルドア」なので、スーパーカーっぽくてカッコイイ。エアロもスーパーカー然としたゴツイものではないので、エレガントさすら漂う。フロントボンネットの下にはエンジンではなく150Lのトランクルームがあるが(エンジンは後ろなので)、ここはかなり深く、ゴルフバックも入るそうだ(ゴルフしないので不明)。リアにも470Lのトランクがあるが、エンジンルームがあるため底が浅いので、あまり大きなものは入れられなさそうだ。
ホワイトレザーのシートも上質で、電動調整式のヘッドレスト一体型のセミバケットシートはホールド感もいい。長時間乗ってても腰が疲れなかった。インフォテインメント用ディスプレイはグレアなので、日が当たると非常に見づらいが、メーター周りの液晶はアンチグレアなのでこちらは見やすい。
【まとめ】大きいことを除けば実用的なスーパーカー
マクラーレン GTはグランドツアラーなので大きくて小回りが効かない。コンパクトカーのようなシティーコミューターではないのだ。しかし、一般道の大通りを走ったり、高速道路を走るときは、これほど適したクルマはない。
2シーターなので大勢で移動するというクルマではないが、たとえば大切な人と2人で東京から京都あたりにお出かけ、なんてシチュエーションには最適だ。ドライバーとパッセンジャー(助手席側の人)が肉体的な疲労を感じることなく片道450kmを走りきれるだろう。
とにかく久々に乗っていて気持ちがイイと感じた。高級車はその金額の高さやハイパワーもあって、乗るときにかなり緊張するのだが、マクラーレン GTは最初に緊張しただけで慣れてしまえば、普通車のような感覚で運転できた。
スケジュールの都合ですぐに返却しないといけなかったが、お別れしたくない! と強く思わされたクルマだった。
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