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皆さんは、推しのライブを見に行ったことはありますか?
なるほど、ありますか。では、推しのライブを見るために、海外まで見に行ったことはありますか?
僕はあります!!
初回の記事の冒頭から、風さんと映っているこの写真を紹介していますけれども、この場所がどこかというと――、
タイ・バンコクです!!
僕は今年7月に、「Fujii Kaze and the piano Asia Tour」バンコク公演に行ってまいりました!
いやぁ、もうね……、本当に、遠かった。
でも、当面藤井風さんのライブを見に行けなさそうだったので、何とか行ってきました。
というのも、風さんは今後も海外でライブをする機会を増やしていくと思われるからです。今年に入ってから、風さんが何度も海外で活動しているようすが、ご本人のInstagramや公式アプリで発信されており、次は欧米でライブをするのでは? という雰囲気がぷんぷんしています。
今回はですね、みなさんに海外でのライブってそんなにハードル高くないんだよ、実は簡単なんだよ!! ってことをお伝えしたいと思います。この記事を読んでいただいて、海外に行くみなさんの心のハードルが、少しでも下がればいいなと思っています。
みなさんの推しが、海外でライブするときに少しでも参考になれば(あくまでも僕の体験、僕個人の見解であることをご理解くださいね)!
では最初に、海外ライブに行くための極意をお教えしたいと思います。それは……、
はい、チケットの確保です!! チケットが入手できなければ、海外ライブには行けません。海外ライブのチケットを入手する秘訣は、入念な情報収集です。
風さんのライブチケットって、日本だと基本は完全抽選なので、応募さえすれば等しく当選する可能性があるんですけども、今回のバンコクのライブチケット、現地プロモーターが担当していたこともあり、完全抽選ではありません。先着順、いわゆる早い者勝ちシステムでした。ホール会場のためキャパが小さかったということもあり、チケット販売からSold outまでの時間は……、わずか10分!
正確には、Sold outと表示されたのが販売開始から10分後というだけで、実際は販売開始から2~3分以内に購入画面までたどり着けなければ、購入は厳しかったでしょう。チケットサイトを前にファンが雁首そろえてF5連打している状態で、先着順のチケットを購入するのは、あまりに運に頼る部分が大きいですよね。「調べたってどうしようもないじゃないか」と思われるかもしれません。
しかし、入念に情報収集すれば、運に頼らずに入手する方法があったりするんです。その方法が……、
窓口での直接購入!
タイのライブチケットはインターネットだけでなく、現地に数カ所ある販売会社の窓口でも購入することができます。みどりの窓口みたいなやつです。切符はネットでも現地でも買えるじゃないですか。ネットでの購入の一番のネックは、サイトへのアクセスが殺到することによって購入画面まで進めないことです。どれほど早く待機していても、そこが運要素になってしまいます。
その点、窓口での購入は、一番に並んでさえしまえば確実に買えます。一昔前のiPhone新機種を買うための手段と同じですね。実際は、そこまで徹夜で並ぶ必要はなかったと思いますけども。
現地在住の知人にお願いして、自分のぶんもチケットを確保してもらったという日本人ファンの方の声をSNSでいくつか見かけましたので、かなり確実性が高かったのではないでしょうか?現地に知人がいなくとも、バンコクまで一度行って並べばいいだけなので、運に頼る抽選方式の日本でのライブに比べて、風さんのライブにぐっと参加しやすかったと思います。
入念な情報収集の重要性がご理解いただけたかと思います。
かくいう僕がチケットをどうやって入手したかといいますと……、もちろん、
いやなぜ取れた?
――さぁ、チケットが取れたら、次にすることは旅程を立てることですね。
海外ライブの一番の魅力って何かわかりますか?それはライブと同時に海外旅行を楽しめること!!
ということで僕が立てた旅程がこんな感じです。
2泊5日をバンコクでガッツリ過ごすという旅程を組んでみました! ただし、旅程を組んで終わりではありません。
海外旅行をしっかり楽しむためには、現地と日本との違いをしっかりと下調べしてから行くのが非常に重要です。
・言語
・マナー
・気候
・チップ
・トイレ
などなど。いろいろあるけれど、僕が最も重視したのは……、
食事です!!
タイで食事と言えば、香辛料やハーブを多用したエスニック料理が絶品ですよね。同じアジア圏ということもあって日本人にも人気のタイ料理。あれもこれも魅力的で、調べるだけでもワクワクしてきちゃいますね!
しかし、ここで注意しないといけないのは、
旅行者が最もかかりやすい病気、それが「旅行者下痢症」。
食べ物や水が原因で、海外旅行に行った人の半数以上が旅行先で下痢になっているそうです。どこの国に行くにしても、自国とは食文化、衛生状態が違うので、お腹を壊しやすいんです。
一番大事なのは風さんのライブなんです。ライブ中、腹痛で楽しめないなんて、目も当てられないじゃないですか。
じゃあどうすれば良いのか? 何を食べれば腹痛にならないのか? その答え、お教えしましょう。
僕がタイで食べた料理がこちら!!
日本のメシを食いましょう!!
これが一番安全なんだから!! 徹底してますよ僕ぁ!! 何? カップ麺は持ち込みかよって話ですか?
いや、手荷物増やしたくなかったので、現地で買いましたよ。
風さんも大好きなドン・キホーテがタイにもあるということで行ってきましたよ。日本のお惣菜とかもいっぱい売っていたし、最高に落ち着く空間でしたね。
タイ語のドン・キホーテのテーマソングが爆音でループしていて、頭がおかしくなりそうになったこと以外は、減点要素なかったです。
こちらのドンキは、バンコクの中心部であるサイアムという地域にありまして、大型ショッピングモールも周辺にいくつかあるので、お土産探しをしながら買い物も楽しませていただきました。
僕は趣味が読書なので、
紀伊国屋で漫画を買ったりですね。雑貨を見るのが大好きなので、
ロフトのラインナップをのぞいたりしました。
日本のお店がバンコクに多数進出しているおかげで、普段とまったく同じ生活ができて、非常に快適でした。まるで日本にいるみたいで、本当にストレスフリー。
……。
…………。
……………………。
完璧な作戦によって、万全な胃腸でライブ当日を迎えました。この日はライブだけで本来十分なんですが、せっかくなので「Kazetarians」がどんな感じなのか、この目で見てみたいんですよね。Kazetariansの熱狂ぶりは半端じゃないですからねぇ。
風さん、非常に海外人気が高いんですが、それは昨年『死ぬのがいいわ』という楽曲が、TikTokがきっかけで爆発的にヒットしたからなんです。その『死ぬのがいいわ』ブームが最初に起こったのが、僕が訪れたタイなんですよね。
おそらく、最も人口に占めるKazetariansの割合が多い国、それがタイなんじゃないかなと私はとらえています。タイのKazetariansたちは、風さんが自国に来てくれたことで、非常に熱狂しているはずです。
そんなタイのKazetariansの様子を観察するために、早めに会場近くに足を運んでみると、ライブ会場近くで何やら人だかりを発見。
もしかしたら……、彼らがKazetariansなのか? 近づいてみましょう!
え? なんか密売している?
不安に思って耳をすませると、タイ語なので何を言っているのかわかりませんが、「Kaze!」「Fujii Kaze!」という言葉だけが聞き取れます。よかった! 密売ではなく、タイのKazetariansが集まっているようです。
しかしほっとしたのも束の間、
ガン見していることがバレました。
คุณมาจากที่ไหน! | |
なんて? 待ってくれ、僕はジャパニーズなんだ……。タイ語でしゃべられても、何を言ってるのかわからないんだよ。 | |
คุณพูดภาษาไทยได้ไหม | |
どんどん語気が強くなってる。これ、もしかしてお怒りでは? | |
Where are you from? | |
英語……!? | |
Where are you from? | |
ジャ、ジャパン……。 | |
Japan……? | |
あ、俺これ死んだわ……。 | |
Hmm, Are you Kazetarians? | |
カゼタリアン……、イ、イエス……。 | |
Wow!! Welcome! Japanese Kazetarians!! | |
Woohoooo!! |
あぁ……、藤井風はまさに世界と日本を繋ぐ架け橋。僕が日本のKazetariansであることを伝えると、彼女は嬉しそうに話をしてくれました。
彼女はミッチー。日本のアーティストが大好きで、最も夢中になっているのが風さんなんだそうです。その好きっぷりは、わざわざ日本のタワーレコード渋谷店まで、風さんのCDを買いに行くほど。
いま行われているのは、ライブ前に藤井風ファンたちが集まるイベントだそうで、各自が作った風さんのオリジナルグッズを配り合う「ギブアウェイ」をして交流を深めているらしい。みなさんキャッキャ言いながら交換して、楽しそうにしていました。
突っ立っているだけで、次々もらえる藤井風オリジナルグッズたち。ムエタイの服を着た非常に可愛いイラストも。
グッズを一通り配り終えたKazetariansたちは急にぞろぞろと動き始めました。
どうやら、いまからKazetarians全員で記念撮影をするそうです。
いや撮ってくれるのはありがたいけど、道路危ないよ! あなたとこのままおサラバするより重要な写真なんてないよ!?
他のKazetariansにも、お話を聞くことができました。
風さんのどこが好きかを聞いてみると、
「風、めっちゃかわいい!! しぐさがチャーミングすぎる!!」
「“帰ろう”が一番好きな曲なの!」
「今日のピアノ弾き語りライブもいいけど、今度はバンドも連れて来てほしい!!」
と、口々に風さんへの思いを聞かせてくれました。
風さんが褒められているのを聞いて、めちゃくちゃ嬉しくなった僕は、少しでも彼女たちに日本で見てきた風さんのライブがいかに素晴らしいかを伝えたくて、それこそが数少ないチケットを手にした僕が日本からタイに来た使命だと気づいてですね……。
「風さんのバンド演奏のライブはマジでかっこいいよ!! バンドメンバーが超イケてるから! キーボードは、編曲しているYaffleさんだからライブアレンジがとにかく最高。要所要所で、風さんを鍵盤から解放してあげて、歌唱に集中させられるのもポイントなんだよ」
「TAIKINGってギターの人が、とにかく気持ちよさそうに『青春病』のアウトロを弾くんだけど、それを是非君たちにも生で聴いてほしい!!」 「絶対風さんはまたタイに来てくれるはずだからね! 特別なファンの君たちに会うために!」
「でもね、今回みたいな風さんのピアノ弾き語りライブって、本当に激レアで、日本人でも生で聞けた人は少ないから、全力で楽しんでほしい!」
と英語で言おうとしたんですが、発音がダメ過ぎてまったく伝わらず。唯一伝わったのが、
オマエマジで何しにきた?
もっとみんなと話したいんですが、タイの屋外、暑すぎます。この日は7月2日で、バンコクの最高気温は35度。外でどうこうしてる場合じゃありません。こっちの英語は全然伝わらないし!
ということでエアコンの効いているライブ会場に向かいましょう。
ライブ会場があるのは、サイアムスクエア・ワンという商業施設の8階。エスカレーターで上がっていくと、
入り口で風さんの映ったデカ液晶ディスプレイ発見。どうやら確実にここでライブが行われそうです。すぐそばのエスカレーターをさらに上がると……、
人がいっぱい!! まだライブ4時間前なのに!
ライブ会場には2つ行列ができており、どうやら片方の行列が物販の行列、そしてもう片方の行列が、フォトスポットの行列のようです。
風さんのライブビジュアルがこんなにドでかく展示されているのは、日本でも見たことがないかもしれません!
風さんのライブビジュアルを撮るためにはるばる遠くから来た方も多く、ライブが始まる直前まで行列が途絶えることはありませんでした。やはりタイでの人気はすさまじいですね。
ちなみに、僕の写真を撮ってくれたのはさっき親友になったミッチーです。暑すぎて外で一度お別れしたんですが、会場で声をかけてくれました。それから数時間にわたってずっと彼女の話を聞いていたんですが、ライブが近づくにつれてどんどん彼女の緊張が増していくのを感じました。
というのも、席が正面で前から3列目という超神チケをお持ちだそうで、
「風と絶対目が合う! どうしよう!?」
「やばい、風、好き」
「風、好きすぎる」
「泣きそう!」
などと、完全に限界オタク状態に陥ってしまっていました。そうこうしているうちに、ライブの時間に。
ライブの内容は最高だったので、本来なら僕が詳細レビューしてみなさんにお伝えするところなのですが、公式が爆速でハイライトの動画を上げてくれているので、それをぜひ見てください!
・Fujii Kaze and the piano Asia Tour 2023みんな熱狂してますよね!!
特に4分35秒ごろの、『きらり』の合唱、やばくないですか!? 公式動画ではジャカルタでのライブのバージョンでしたが、バンコクもジャカルタに勝るとも劣らない大合唱で、感動しました! てか、普通に泣きました。だってみんな日本語で歌ってくれているんですよ! すごくない?
このハイライトでも少しだけ聞くことができる『死ぬのがいいわ』。現地で聞いた時は、その日一番の歓声が上がっていました。タイのKazetariansの、「ついに生歌で聞ける」という感動があったんだと思います。しかもこのライブでは今年リリースしたJVKEとのコラボソング『golden hour(Fujii Kaze Remix)』のメロディと『死ぬのがいいわ』の前奏を合体させたかのような、ココでしか聞けない特別なアレンジを披露してくれました。
そのせいで、本来3分しかない短い楽曲なんですが、前奏の時点ですでに3分経っているという、どっちが本編か分かんないパフォーマンスになっていました。
なかなか歌い出さないこの感じ、まさにThis is 藤井風。観客撮影とSNS投稿が許可されていたので、各種SNSで「Fujii Kaze asia Tour」等で検索をかけると、ハイライトには収まりきっていない演奏を聞くことができるかもしれないので、ぜひ探してみてください!
いやぁ……、最高のライブでした。
日本での最近のライブは、コロナ禍での開催だったので、声出しは常に制限がありました。今回のような、観客の声と風さんの歌声が合わさった最高のライブ。現地のファンたちにはたまらなかったんじゃないでしょうか?
ん? 現地のファン……!?
はっ!そういえばミッチーは無事か? こんな最高のパフォーマンスをあんな最高の席で見てたら、無事でいられるわけが……。
急いでミッチーの元に走っていくと……、そこには……、
本当に良かったね!! きっとミッチーが喜んでくれて、風さんもうれしい気持ちでライブできたと思うよ! 僕も日本から来て、最高のライブと最高のファンを目の前で見られてうれしかった! 涙が止まらないよ!! 風さんは絶対また来てくれるから、その日までまた楽しみに待っててね!
と言ったつもりですけれど、まったく伝わらず、結局伝わったのが……、
【ロナウドゥ】大阪在住。風さんをこよなく愛するYouTuber。風さんのモノマネや聖地巡礼など数多くの動画を公開。最近では海外にも足をのばし、現地ファンと交流も。YouTubeチャンネルの視聴者からは「ロナさん」「ドゥさん」と親しみを込めて呼ばれている。
YouTube:https://www.youtube.com/@Ronaldooooo_
X (旧Twitter):https://twitter.com/Ronaldoo_o_o
【ロナウドゥ過去の記事】
・藤井風さんファンの聖地、岡山県里庄町を巡ってきました!!
■関連サイト
・藤井風 “死ぬのがいいわ” Live at 日本武道館(2020)
▼ロナウドゥ「藤井風が来たときのタイのファンの反応集」はコチラ
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