ヒパヒパ、アスキーグルメのナベコです。食欲の秋、おいしい食事と一緒に昼からビールをグビグビと飲みたい、そんな気分が高まります。しかし、昼から泥酔してしまっては、一日を不意にしてしまいそう。そんな時にも気軽に飲めそうなビールが登場しました。
3.5%のスーパードライってどんな感じ?
アサヒビールがアルコール分が3.5%のビール、「スーパードライ ドライクリスタル」を10月11日に発売しました。アサヒの定番ビール「スーパードライ」がアルコール5%のところ、やや低めな「3.5%」。
缶パッケージは、アサヒさんらしい書体やデザインで、写真でみると5%のスーパードライとかなり近しい印象ではないでしょうか。
ですが、実際に見ると、ドライクリスタルは白のカラーリングを基調としていて、さらに、缶の材質はややマットで、いつものスーパードライのギラッとした光沢とは別物です。また、プルタブには目を惹く赤色を採用していることで、「ちょっと違ったビール」とひと目でわかります。
実際に飲んでみましょう。おお! 爽快なビールの飲み心地で、後味はさっぱり。5%のビールより「軽い」「アルコール薄め(そのとおりなので)」という印象はいなめないですが、低アルコールの商品にありがちな甘ったるさや、後に残る変な味はなく、スッキリしたビールとしていただけました。
グラスに注いでも泡のモチがよかったです。いわゆる第3のビールなどは、泡のもちがよくなかったりするので、キレイな泡が長持ちするのは正真正銘ビールである証拠。
なんでも原料や製造工程に秘密があるそう。冷涼感が特長のドイツ産のアロマホップ「ポラリス」を一部使用。また、通常のスーパードライよりも発酵度を高めた「高発酵度醸造」という製法で、透明感のある味わいと本格的な飲みごたえを実現したとうたいます。
さらに、低アルコールの商品だと、加熱殺菌が一般的なところ、本商品では加熱処理を行なわず正真正銘の“生”ビールを実現しています。
ありそうでなかった“ちょい低アル”のビール
しかし3.5%のビールの需要がどこにあるのでしょうか。アルコール分0.5%の「アサヒ ビアリー」のニーズは明確ですが、普通のビールからちょっとアルコールが低いビールを出す理由って?
実は、アルコール4%以下のビール商品がほぼほぼ国内にありません。例えば、スーパードライはアルコール分5%。他社を見ても、「キリン 一番搾り」「サッポロ 黒ラベル」なども同様です。製品によって多少の幅があってたとしても、ビールのアルコール分のほとんどが4~6%です。
では、3%台のビールが存在しないかというと、新ジャンルや発泡酒には商品がありました。ちゃんと需要が存在するわけです。
ビール市場では、2026年に向けてビール類の酒税の一本化を目的とした酒税改正が進められていて、今年10月の改正では、第3のビールの酒税が引き上げられました。各ジャンルの価格差が少なくなることで、消費者のビール回帰が進んでいますが、一方で、ビールにはアルコール分の幅が少ないなど選択肢が少なく、そのニーズを汲み取って作られたのが今回のスーパードライ ドライクリスタル。
例えば、ビールを飲みたいけれど、「酔っぱらって何もできなくなってしまうことは避けたい」といったタイミングにも良さそう。アクティブに活動しながらビールも楽しみたいキャンプの最中や、はたまた、家でゲームをしながらビールを飲みたい時など、需要がありそうな気がします。
金曜19時30分からお届けしている、エリアLOVEwalkerチャンネル「おつかれカンパイちゃん」(10月14日配信)で、スーパードライ ドライクリスタルを生放送で飲みました! 飲みシーンをよかったら見てくださいね!
※価格は税込み表記です。
ナベコ
酒好きライター、編集者。酒活動しています。「TVチャンピオン極~KIWAMI~ せんべろ女王決定戦」に参戦するなど。ホットカーペットが気持ちよすぎて床で寝おちして朝陽で気が付く日々。せっかく年始におろしたパジャマを着ないと……。
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