iPhone 15シリーズがUSB-Cを採用したことはオーディオ分野でもインパクトがある。例えば、「USB DACがこれまで通り使用できるかどうか」である。iPhone 15 Pro Maxを使い、手持ちのスティック型USB DACと正しく接続できるかどうかを試してみた。
基本的に問題ない結果
Astell&Kernの「AK HC2」、Phatlabの「RIO」、iFi-audioの「GO bar」を試してみたが、いずれも問題なく再生できた。特にAK HC2はケーブル交換ができないいため、iPhoneとの接続にはアダプタが必要だった。かなり便利になった。
サンプリング周波数表示が可能なGO barで、iPhoneから正しく信号がDACに伝わっているかも確認した。176kHzで再生しているつもりが実は44kHzで再生されていたという話はよくあるからだ。ローカルの音源を用いて、アプリ側も音源情報を確認できる「Hiby Music」にした。
まずはPCM再生から。Hiby Musicアプリで44kHz、96kHz、192kHzの曲を再生させてみた。いずれもGO bar上の表示と一致した。GO barで、サンプリング周波数の表示に加え、MQAのLEDが緑点灯しているのは、PCMでビットパーフェクト伝送されていることを示す。
次にMQAのサンプル曲。正しくMQA Studioで受信されていることを青点灯で表示。さらにHiby Musicアプリ上では44.1kHzと表示され、GO barでは384kHzのLEDが点灯している。これは44.1kHzにエンコードされていたMQAのデータが正しくハードウェアデコードされて8倍のサンプリングレートに展開されたことを示している。MQAも正しく再生できた。
DSDも正しく送信されている。DSDに関してはHiby Musicアプリに格納していなかったので、「Kaiser Tone」アプリを使用した。DSDの再生にはDFFファイルを使用したが、問題ない。GO bar上でもネイティブ再生されていることがわかる。いままで緑や青色に点灯していたLEDが消灯しているのはDSD再生がなされている表示だ。
注意点はアプリの設定画面でPCM変換ではなくDoPを設定することだ。
Hiby MusicやKaiser Toneを使ったローカルファイルの再生だけではなく、Apple Musicのストリーミング再生でも正しくハイレゾデータが送信された。Apple Musicで接続機器表示画面でも、GO baとのに接続が確認できる。
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