画像生成AI「Stable Diffusion XL」が簡単に使える「Fooocus」。便利な新機能が大量に出たのでまとめて紹介します
「サンプリングシャープネス」と「CFGスケール」
次に、「サンプリングシャープネス」と「CFGスケール」が調整可能になった。前者はシャープネス、後者はプロンプトへの忠実さを調整する数値だ。
まずはプロンプト入力欄の下にある「Advanced」にチェックを入れる。
すると右側に新たなUIが現れるので「Advanced」タブを選択しよう。
「サンプリングシャープネス(Sampling Sharpness)」のデフォルト値は2、「CFGスケール(Guidance Scale)」のデフォルト値は7だ。
プロンプトはChatGPTに生成してもらったものを使用。
an action-packed scene featuring a fierce anime girl in a black hoodie. She confidently holds a gun, ready for whatever challenges lie ahead. Her striking black hair accentuates her intense gaze, and her pink ears add a touch of whimsy to her formidable appearance. The girl wears a black outfit, and her head is adorned with a distinctive pink circle. In her hand, she holds a powerful firearm, an emblem of her strength and determination. A man can be seen in the background, carrying a gun on his back, suggesting an alliance or shared purpose. The girl's vibrant character contrasts with the more subdued color palette of the image, adding dynamism and energy to the overall composition.
いい感じのお姉さんが生成された。これはSDXLの特徴だと思うのだが、特にリファイナーを通すと画像が過度になめらかになってしまう現象がある。サンプリングシャープネスは、この現象を回避するためのFooocusオリジナル機能のようだ。
それではサンプリングシャープネスを上げてみよう。本来はもう少し控えめな数字から試すべきだが、ここでは効果がわかりやすいよう極端に上げてみる。
人物・背景共にパキッとシャープになった。アメコミっぽい画像に向いているかも。
次はCFGスケールの値を上げてみよう。この数値はプロンプトへの忠実さを調整するものだが、上げることによって画風がよりビビッドかつアーティスティックになると説明されている。
効果は微妙だが、数値を調整することによってもう少しよくはなりそうだ。
通常、CFGスケールをここまで上げてしまうと画像が崩れてしまうことが多いのだが、Fooocusではそのようなことはないよう対策されている。
その下に配置されている「Developer Debug Mode」にチェックを入れると、細かいパラメーターを調整できるようになっているが、開発者以外は使うことはなさそうだ。
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