デノンは、ネットワークステレオレシーバー「DRA-900H」を10月27日に発売する。価格は12万1000円。HDMI機器との連携など、AVアンプで培った技術を応用しながら、Hi-Fi品質の2ch再生に特化した多機能プリメインアンプ。
テレビ音声の再生もできるHi-Fiアンプ
8K60Hzや4K120Hz、HDCP 2.3、各種HDR規格対応のHDMI入力端子を6基装備(8K入力対応は3基)。HDMI出力は1基で、8K出力、ARC、CECに対応。テレビの音を高音質に楽しんだり、テレビリモコンで音量調節などができる。ただし、Dolby Digital Plusなどサラウンドフォーマットには非対応のため、テレビからの音声はリニアPCMに変換して出力する必要がある。
また、ネットワークモジュールのHEOSを搭載し、Amazon Music HDやSpotify、AWAなどの音楽ストリーミングサービス、インターネットラジオ、NASに保存したファイルなど、さまざまな音源の再生が可能。また、DENON HOMEを始めとしたほかのHEOS対応機器やHEOSアプリと連携した操作/再生が可能。最大5.6MHzのDSDや192kHz/24bitのPCMに対応する。
Wi-Fi、Ethernet、Bluetooth受信/送信、AirPlay 2を使ったアップル製デバイスとの連携、Alexa対応のスマートスピーカーからの操作なども利用できる。専用の「DENON AVR Remote」アプリからも操作が可能だ。Bluetooth出力を使用する際は、ヘッドホンのボリュームコントロールも可能となっており、「AH-C830NCW」など、本体側にボリューム調節がない(スマホ側で操作する)機種でも使いやすいという。
最大100W+100W(8Ω)のディスクリートパワーアンプを搭載。左右対称レイアウトで、左右チャンネルのGNDを分離するといった工夫をしている。プレミアムモデルで採用しているCurrent mirror回路を初段に追加し、歪みを改善したほか、部品点数を減らせるBoot strap回路から、音質優先のトランジスタ回路に変更。DAC部は左右それぞれ2ch(合計4ch)使用し、2段の差動合成。サウンドマスターによる入念なサウンドチューニングによって、回路設計、パーツ選定、配線などさまざまな要素を最適化している。
例えば、電源トランスに、AVアンプではハイエンドのA1Hしか使っていないようなOFC巻き線を使用。また、コストの高い、オーディオグレードのコンデンサーなど、要所要所に高品位パーツを採用している。ジッターリデューサーはないが、ジッター抑制技術を積極的に採用するなど、HDMI入力時の最適化も施した。
機構設計も重視しており、銅メッキワッシャーを採用するなど振動抑制にも取り組んでいる。フロントパネルはアルミ製で、ここはプラチックを使用した米国版とは異なる日本独自の仕様だという。
給電専用のUSB端子も用意、Fire TVもつなぎやすい
アナログ音声入力×2、MMカートリッジ対応のPhone入力、光デジタル入力×2、同軸デジタル入力、2,2ch対応のプリアアウト出力、ゾーンプリアウト出力、フロントUSB端子などを装備。FM/AMチューナーも内蔵している。なお、背面には給電専用(5V/1.5A出力)のUSB端子もある。FireTV Stickなどを接続する際にも便利だ。
本体サイズは幅434×奥行き339×高さ151mm(アンテナを寝かせた状態)で、重量は8.6kg。
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