夏の余韻が残る昨今だが、今年は例年に比べて極めて暑い夏だった。まだまだ暑かった8月25日に急激に外気温を測ってみようなんて思い立って、同社のインターネットカメラを屋内外で数台使っている、SwitchBotの防水温湿度計を衝動買いした。
単4アルカリ乾電池が製品に同梱
購入後、即使える!
翌日には届いたので早速設定し、すぐに使ってみた。SwitchBotの防水温湿度計は、単4アルカリ乾電池2個で動作し、1分枚の温度・湿度の測定データを内部メモリーに蓄積するIP65防水規格のデバイスだ。蓄積された温湿度データは、SwitchBotアプリをインストールしたスマホとSyncすることでBluetooth経由で転送されスマホ側で蓄積、表示することができる。
同梱品は本体である温湿度計以外にストラップと取説、より小さなサイズのプロダクトカードが付属する。この手の商品ではバッテリーはユーザーが別途購入するケースも多いが、当製品は最初から単4アルカリ乾電池が2個同梱されており、即使えて便利だ。またストラップは、実測重量約45gの温湿度計を屋外で携帯する時に便利そうだ。
SwitchBot製品を初めて利用するユーザーは、Google PlayやApp StoreからSwitchBotアプリをダウンロード、インストールして、購入したデバイスを加えるための設定をする。すでに2台のネットワークカメラを使用している筆者も、同様にアプリメニューの「+」をタップし「デバイスの追加」を選択。表示された候補のデバイスの中から「防水温湿度計」を選ぶ。アプリの指示に従って防水温湿度計内部のボタンを2秒長押しして認識接続すれば、設定は終了だ。
導入設定が終われば、防水温湿度計を測定したい任意の場所に設置する。筆者はテラスの直射日光の当たらないエアコンの室外機の上に置いた。今は室外機の上のポリバケツのフタの窪みにおあつらえ向きのスペースを見つけたので、そこに放置している。実際に防水温湿度計が示す温度と比較するために、アナログの温度計もすぐ横に設置してみた。
本当に正確な現在気温を測るためには、気象庁などが採用している電気式温度計や超高精度リファレンス温度計を地上1.5mに設置して測定するのがルールのようだが、そのために何十万円も使うのも馬鹿げているので、実際には毎日何回もアップデートされているウェブ上の天気予報を使うのが安直だ。
基本的に防水温湿度計は、温度と湿度を1分間隔でスイス製の内蔵センサーで測定し、内部メモリーに蓄積する仕組みになっている。実際にスマホ画面で、温湿度のSync後のデータを見るのは極めて簡単だ。まずは防水温湿度計にBluetooth経由で接続する必要があるので、できれば防水温湿度計が見える距離まで近づく。
SwitchBotアプリを起動し、ダッシュボード形式のトップページが表示されたら先頭に温度と湿度が表示された角丸ウィンドウがすでに表示されているはずだ。そこをタップすることで、防水温湿度計の詳細画面が表示される。複数の防水温湿度計を使っていれば、このページに列挙される。今回は「テラス」に設置された防水温湿度計が1個だけなので、それをタップする。
防水温湿度計とスマホがBluetooth接続されると、同期されていないデータがスマホ側に自動的に転送されるので保存する
スマホは即座に、Bluetooth経由でつながっている防水温湿度計からデータをダウンロードする。しばらく防水温湿度計とSyncしていなければ、けっこう長い時間の接続となるだろう。Sync中はアプリの少し下の画面をスクロールアップするとリアルタイムに温湿度データを読み込み、画面上のグラフをプロットして横スクロールするのが見、楽しい。
全データを読み終わると、現在の温度湿度のグラフ表示画面で停止するので早速、見てみよう。この原稿を書いている2023年9月17日9時50分の気温は30.3度。画面を縦にスクロールアップすると湿度の表示に変わり、湿度は69.3%。以降続けてスクロールアップすることで「絶対湿度」「露点温度」「VPD」の順にグラフが表示される。
防水温湿度計は、ユーザーが個別に設定可能な項目をアプリ右上の歯車アイコンをタップすることで表示、設定が可能となっている。いくつかの項目があるが、筆者は「アラート設定」と「快適度」の2項目だけを設定している。アラート設定はアラートを発する温度の高低範囲の指定、快適度設定では快適温度と快適湿度の設定が可能だ。
これらの設定は本質的には設定条件を外れた場合に、エアコンやヒーター、扇風機などの別のデバイスによる対応を別売のハブを介して指示実行させるための要素である。今回のように興味本位でただ自宅テラスの温湿度を測ってみようという段階から、一歩も二歩も進んだ利用法の時に役立つ機能だ。
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