米マイクロソフトは、現地時間9月21日に発表会を開催し、26日にWindows11の最新アップデートをおこない、AIツール「Copilot」を正式に実装すると発表。同時にSurfaceの新モデルも公開した。
Copilotは、9月26日からWindows11への無料アップデートの一部として提供され、今秋には Bing、Edge、Microsoft 365 Copilot にも展開される。公開されるWindows11は150を超える新機能を備え、Copilotのパワーと、ペイント、フォト、ClipchampなどのアプリにAIを活用した新機能が加わる。
○Copilotのプレビュー版は常にタスクバー上に表示されるか、Win+Cショートカットを使用して起動可能となる。
○ペイントアプリでは、生成AIによるCocreatorのプレビューに加え、背景の削除とレイヤーが追加され、画像作成にAIが活用できる。
○フォトもAIによって強化され、写真の編集を簡単にする新機能を搭載。写真内の背景を自動的に検出し、ワンクリックで即座に被写体を強調表示し、背景をぼかすことができる。OneDriveに保存された写真の検索でも、写真の内容による検索や、撮影場所での検索できる。
○Snipping Toolでは、画像内のテキストを抽出して別のアプリケーションに貼り付けができるほか、サウンドキャプチャの追加により、ビデオやコンテンツを画面から簡単に作成できる。
○Clipchampでは、画像や映像に基づいてシーンの提案、編集、ナレーションを自動作成できる。
○メモ帳には自動保存がつき、戻ったときに中断したところから再開できる。メモ帳は、以前に開いていたタブと未保存のコンテンツを自動的に復元する。
○ファイル・エクスプローラーでは、最新化されたホーム、アドレスバー、検索ボックスが導入され、すべて、ファイルを開かなくても関連性のあるコンテンツにアクセスし、共同作業できる。また、写真コレクションに簡単にアクセスできるように設計された新しいギャラリー機能も追加される。
○Windowsバックアップを使用すると、新しいWindows11 PCへの移行がこれまでより簡単になる。ほとんどのファイル、アプリ、設定を1つのPCから別のPCに移行できるため、すべてが元の場所に、好みどおりに保存される。
Laptop Studio 2とLaptop Go 3が発表
日本でも「近日公開」に
Surface Laptop Studio 2
発表となった「Surface Laptop Studio 2」は最強のSurface Laptopで、旧モデルのLaptop Studioでは11世代のi7-11370HだったCPUが、13世代のi7-13700Hになり、インテルのMovidius 3700VC VPU AI Acceleratorも搭載。
GPUはNVIDIA GeForce RTX 3050 TiからRTX 4050/4060またはNVIDIA RTX 2000を搭載し、「MacBook Pro M2 Maxよりも最大2倍のグラフィックス・パフォーマンスを備える」としている。GPU非搭載モデルもある。
メインメモリーは前モデルの16/32GB(LPDDR4)から、16/32/64GB(LPDDR5)に、ストレージは前モデルの256/512GB、1/2TBから、512GBと1/2TBになっている。
ディスプレーは14.4インチの2400×1600ドット、3対2比率でリフレッシュレートは120Hz、10点マルチタッチ&ペン対応と前モデルと変わらない。
インターフェースは前モデルのThunderbolt4×2にヘッドフォン、Surface Connect ポートに加え、USB3.1のタイプA端子とマイクロSDXCカードスロットが増えている。
バッテリーはGPU非搭載モデルで19時間、NVIDIA搭載モデルで18時間で前モデルと変わらず、2TBのSSDとNVIDIA搭載では16時間と表記されている。
サイズは約323×230×22ミリで、重さはGPU非搭載モデルで1898グラム、NVIDIAモデルで1984グラムと、前モデルより約150グラム重くなっている。バッテリー容量は58Whで変わらない。10月3日発売で価格は1999ドルから。
Surface Laptop Go 3
こちらはSurfaceの最軽量モデルで、i5-1135から12世代のコアi5-1235UにUPした。メインメモリーは前モデルのGo 2では4/8GBからGo 3では8/16GBに、SSDは128/256GBから256GBとなっている。
ディスプレーは変わらず、12.4インチの1536×1024ドットで、3対2比率、タッチ対応。インターフェースも変わらず、USB3.2のタイプCにUSB3.1のタイプA、ヘッドフォンジャック、Surface Connect ポートを搭載する。
バッテリーは41Wh内蔵で15時間駆動、サイズは約278×206×16ミリで重さは約1130グラムで変わらない。799ドルからで、こちらも10月3日に発売予定だ。
両機種ともに日本のマイクロソフト・サイトでは「近日公開」と表記されている。
(以下2023年9月22日午後追記)
新Surfaceが日本でも発売予定に
両機種ともに日本のマイクロソフトでも予約が可能となった。
Surface Laptop Studio 2は33万6380円からで、10月3日発売。CPUはi7-13700Hのみ.。
RAM16GB+SSD512GB
33万6380円
RAM16GB+SSD512GB+RTX4050
39万7980円
RAM32GB+SSD1TB+RTX4050
45万9580円
RAM64GB+SSD1TB+RTX4050
53万6580円
RAM32GB+SSD1TB+RTX2000Ada
58万2780円
Surface Laptop Go 3も10月3日発売でCPUはi5-1235U。
RAM8GB+SSD256GB
14万2780円
RAM16GB+SSD256GB
17万3580円
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