週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

2年に1度開催される東京の芸術祭に世界中からアーティストやクリエイターが集結!

東京ビエンナーレチラシビジュアル

「リンケージ つながりをつくる」がテーマの東京ビエンナーレ2023 秋会期がいよいよスタート!

 東京ビエンナーレは、東京のまちを舞台に2年に1度開催する国際芸術祭。世界中から幅広い分野のアーティストやクリエイターが集結し、まちや人々の営みに深く入り込み、地域住民の方々と一緒に作り上げる芸術祭として、2021年に初開催されました。

 第2回となる東京ビエンナーレ2023のテーマは、「リンケージ つながりをつくる」。リンケージ(Linkage)とは、関係性=つながりを意味します。人間関係に限った事柄だけではなく、場所、時間、微生物、植物、できごと、モノ、記憶、情報等、あらゆるものが複雑に絡み合い変容しながら存在する世界に、わたしたちが見いだしていく「関係性=つながり」への希望と決心をあらわしています。

 そんな東京ビエンナーレ2023ですが、9月23日(土)についに秋会期が開幕します! 実施エリアは谷中・鶯谷・上野・御徒町エリア、神田・湯島エリア、水道橋・神保町エリア、大丸有(大手町・丸の内・有楽町)エリア 、日本橋・八重洲・京橋・銀座エリア、東日本橋・馬喰町エリア、その他のエリアの7エリア。大丸有エリアでも開催される!ということで、開催に先立ち、見どころをご紹介します。ばっちり予習して、東京ビエンナーレ2023を楽しみつくしてくださいね!

大丸有(大手町・丸の内・有楽町)エリアの見どころをご紹介!

 大丸有(だいまるゆう:大手町・丸の内・有楽町地区の通称)エリアは、明治時代から日本経済を先導してきたビジネスセンターであるとともに、近代日本の黎明期にわが国で最初の劇場が建設されるなど、100年前からワークライフと文化芸術が共にあるまちづくりを実現してきた歴史を持ちます。

 120ha(ヘクタール)に及ぶ範囲に多様なプレーヤーやアクションが「面」で集積しており、アートと企業のリンケージから生まれたエリア活動をまとめて、「大丸有アートアクション」と名付けました。大丸有エリアを拠点とする先進企業のネットワークが、「その先の100年」を見据えて、クリエイションから新たなイノベーションを起こそうとしています。そんな「大丸有アートアクション」で展開される作品をご紹介します。

「HYPERNOVA」(「東京のための処方」プロジェクト作品) シャーロット・デ・コック(ベルギー)
会場:大手町ファーストスクエア(南側壁面)
期間:壁画制作 9月18日(月)~30日(土) ※左記期間内で調整(天候影響あり)
   展示期間 10月1日(日)~11月5日(日)

シャーロット・デ・コック

 「東京のための処方」とは、東京ビエンナーレで実施するプロジェクトの一つ。民族の歴史と差別、地域の文化の可視化、ディスコミュニケーション、危機と安全、ケアと回復など、それぞれのテーマをもち、取り組みを深めているアーティストたちが、作品を通じてそれぞれの世界観に基づいた東京への視点、またはフレーミングを提示していく試みです。アーティストはそれぞれ都内に分散するユニークな場を発表の会場としますが、全体として、現在の世界に横たわる様々な分断をくぐり抜け、社会が回復するための文化的処方として実施します。

 そんな「東京のための処方」プロジェクト作品である本作品は、東京の経済活動と文化芸術が交差する大丸有エリアを舞台に、シャーロット・デ・コックがライブペインティングで屋外に大型壁画を制作。「Schön! Das Leben ist Schön!」(美しい! 人生は美しい!)をスローガンに掲げ、自己の解放を訴えます。タイトルの「ハイパーノヴァ」は、人間の創造性のエネルギーと私たちを取り巻く環境との循環、つながりを意味しています。

「Slow Art Collective Tokyo」 Slow Art Collective
会場:スリットパーク、新国際ビル、東京サンケイビル、読売新聞ビル
期間:9月23日(土)~11月5日(日) ※左記期間内で調整

Slow Art Collective

 Slow Art Collectiveはオーストラリア・メルボルン在住の加藤チャコとディラン・マートレルが主宰する芸術グループ。持続可能性や多文化共生をテーマに、竹やロープなどの自然素材、街で拾い集めた素材を用いた市民参加型のアートプロジェクトを行います。

IMM東京 公募展「It’s Not a Cultural Showcase, but a Window to the Soul」 IMM Open Call Project Team 2023
会場:大手町ビル、三菱ビル、新東京ビル、国際ビル
期間:10月7日(土)~11月5日(日) ※左記期間内で調整

It’s Not a Cultural Showcase, but a Window to the Soul

 岩井成昭が主宰するイミグレーション・ミュージアム・東京(IMM東京)は、日本国内に在留する海外ルーツの人々の日常生活や、言葉だけでは伝えきれない想いを、まちなか美術展として実施しています。今回の展覧会名は「It’s Not a Cultural Showcase, but a Window to the Soul」(それは文化のショーケースではなく、心の窓)。オフィスビル等のフロアの一角にある「ショーケース」を都心の地域資源としてとらえなおし、IMM東京の展開する公募展会場として活用します。

「すぐ傍にみつけたあなたの分身」 薄久保香
会場:三菱商事ビル、国際ビル
期間:9月23日(土)~11月5日(日) ※左記期間内で調整

「すぐ傍にみつけたあなたの分身」 薄久保香

 写真、CG、油彩と3つの制作行程を経る独自の手法で、「意識だけでコントロール出来ない世界」を描き出きだす薄久保香が、この街に実在する数名の女性たちを取材し、その人物の内省的世界を描きます。薄久保と女性たちの共同制作ともいえるこのシリーズは、複写とデジタル加工を経て「壁画」(シールプリント)として街の複数箇所に掲げられます。

 このように、大丸有エリアだけでも充実したアート作品が楽しめちゃいます。しかも鑑賞はどれも無料! ぜひ訪れて、大丸有エリアでアートに触れてみてくださいね。

 後日、実際に訪れてレポートした記事も公開予定なので、そちらもお楽しみに!

東京の地場に発する国際芸術祭 東京ビエンナーレ2023
テーマ:リンケージ つながりをつくる
総合ディレクター:中村政人、西原 珉
会期:夏会期 2023年7〜9月
   【プロセス公開:作品が生み出される現場や過程に様々な形で参加可能】
秋会期 9月23日(土)〜11月5日(日)
   【成果展示:完成した作品をめぐり東京都心を街歩き】
会場:東京都心北東エリア(千代田区、中央区、文京区、台東区の4区にまたがるエリア)の歴史的建築物、公共空間、学校、店舗屋上、遊休化した建物等
入場:無料(一部プログラムは有料※)※ 開催場所や時間、内容等の関係上、実現のために有料制とするプログラム群で、料金はプログラムごとに設定されます。特別鑑賞券購入先は、アソビュー!・ArtSticker・Peatixからお選びいただけます。
主催:⼀般社団法⼈東京ビエンナーレ

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります