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iPhoneからLightning端子が消える、その影響をオーディオ視点で考える

2023年09月17日 09時00分更新

 アップルが9月12日(米国時間)に開催した新製品発表イベント。新型「iPhone 15」シリーズの端子がUSB-C化したことは、オーディオ分野にも影響が出るだろう。

USB-C対応となったiPhone 15シリーズ

EarPodsをMacBookで使う場合はOSのバージョンに注意

 まず、当然だがLightning端子に直接つなぐタイプの有線イヤホンは使えなくなる。アップル純正の有線イヤホンである「EarPods」には、新しくUSB-C対応版が追加された(本体とは別売)。EarPodsの英語サイトにはUSB-C端子を搭載したiPadやMacと互換性があることに加え、OSについての要件も記載されている(9月15日時点では、不思議なことに日本語ページにはOSについての言及がない)。

英語サイトのシステム要件

System Requirements:
Mac models with USB-C running macOS Monterey 12.6 or later.
iPad models with USB-C running iPadOS 16.4 or later.
iPhone models with USB-C running iOS 17 or later.

 iPhoneのUSB-C搭載モデルは、iOS 17をプリインストールすると思うので問題ないが、MacとiPadを使っている人、特にMacでOSのアップグレードを控えている人は注意が必要だ。ちなみに、macOS 12 Montereyの最新版は12.6.6となっている。macOS 13 Venturaではなく、ひとつ前のMontereyを使い続けている人も最新のセキュリティアップデートをしていれば大丈夫そうだ。

USB 2.0相当という点はLightningと同じ

 同じiPhone 15シリーズでも、通常版のiPhone 15は伝送速度が最大480Mbps(USB 2.0相当)とProより遅いため、気になっている人がいるかもしれない。

 iPhone 15/iPhone 15 Plusは480Mbps。iPhone 15 ProとiPhone 15 Pro Maxは10Gbpsだが、そもそも現行のLightningの伝送速度もUSB 2.0と同等なので、Lightning経由で大丈夫なことは問題ないだろう。

 オーディオ伝送の場合、Apple Musicのハイレゾ・ロスレス配信は最大192kHz/24bitの品質。データ量は非圧縮でも9.216Mbps(=192kHz×24bit×2ch)が上限なので、480Mbpsよりはかなり低い値である。

 今後、384kHz/32bitのデータを扱うことになっても24.5Mbps(=384kHz×32bit×2ch)なので、かなり余裕を持ってハイレゾデータを通せる。ただし、USBハブを使い、同時に別の大容量データを伝送をする場合は問題が生じるかもしれない。

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