ウィズセキュアは9月14日、2023年8月の同社の月次脅威ハイライトレポートを発表した。日本に関連する項目としては、ハクティビスト活動が急増し、特に日本関連の攻撃が目立っているという。これは福島原発からの処理水放出に起因するサイバー攻撃であり、環境問題に関連したサイバー攻撃の初のケースとしている。
ハクティビズムとは、政治的な意思表示や目的実現のためにハッキングを使用することを指す用語。この1ヵ月間、環境活動に関連するサイバー攻撃がより顕著になっているという。福島原発からの海洋への処理水放出に対して、「Anonymous Italia」とインドネシアのグループ「VulzSec」が環境活動に関連するサイバー攻撃を引き起こし、「#OpJapan」という攻撃キャンペーンを実施している。
このキャンペーンは環境活動に関連するサイバー攻撃としての初の事例であり、今後ヨーロッパやアメリカでの同様の他団体の戦術に影響を及ぼす可能性も考えられるという。また、親ロシア派のハクティビストグループはウクライナに援助を提供する国々を中心にDDoS攻撃を続けている。
また、本レポートでは、新たに登場したランサムウェアや、日本でも多くのユーザーを持つWinRARの脆弱性などについても取り上げている。詳細は、同社の脅威ハイライトレポート(英語)にて公開している。
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