レノボは9月1日、ポータブルゲーミングPC「Lenovo Legion Go」、ゲーミングノートPCのフラッグシップモデル「Lenovo Legion 9i」、ウェアラブル型ディスプレー「Lenovo Legion Glasses」、そして裸眼3D表示が可能なディスプレー「ThinkVision 27 3D Monitor」などを発表した。ドイツ・ベルリンで開催されたメディア向け説明会で実機に触れることができたので、本体外観の写真を中心に紹介しよう。
◆Windows 11搭載の8.8型ゲームミングデバイス「Lenovo Legion Go」
Lenovo Legion Goはディスプレーの左右に着脱式ゲームコントローラーを備えたゲーミングデバイスだ。発売は2023年11月、価格は799ユーロ(約12万6000円)の予定である。AMD Ryzen Z1 Extremeを搭載し、メモリーは16GBのLPDDR5X(7500Mhz)を搭載、ストレージは1TBのPCIe Gen4 SSDでmicroSDカードにより最大2TBの容量を追加できる。
ディスプレーは8.8型(QHD+、16:10)と最近のポータブルゲームデバイスとしては大型だ。リフレッシュレートは144Hzと60Hzを切り替え可能。
バッテリーは49.2Wh。Super Rapid Charge2に対応し、30分でバッテリーを70%まで充電することができる。また、電源バイパスモードによりバッテリーの劣化を防ぐ。本体内部の冷却性能も高く、静音モードでは25dB以下にファンの回転数を抑える事も可能だ。通信機能はWi-Fi 6EとBluetooth 5.2を搭載する。
本体サイズはゲームコントローラー込みで約299×131×41mm、854g。USC Type-C端子は本体の上部と下部にそれぞれ1つずつUSB4を備えており、DisplayPort 1.4とPower Delivery 3.0に対応、急速充電しながらディスプレー出力や周辺機器接続も可能だ。
ゲームコントローラーはグリップ感が高く、やや大柄な本体を両手でしっかり保持しながらゲーム操作も快適にできる。ジョイスティックはドリフトが少なくデッドゾーンが最小限に抑えられている。また、マッピング可能な10個のショルダーボタンも備えておりゲームに応じた最適な操作をカスタマイズできる。さらにジョイスティックの周りにもカスタマイズ可能なRGBリングを備えている。
本体背面には収納式のスタンドも備える。スタンドはかなり深い角度まで引き出すことができる。スタンドの動きにはぐらつきがなく、好みの位置でぴたりと止めることも可能だ。
実際にゲームをプレイしてみると、8.8型の大画面により他社のゲーミングデバイスよりも臨場感と迫力のあるゲーム体験を味わうことができると感じられた。ゲームは「Xbox Game Pass Ultimate」とコラボレーションしたLegion Game Storeからダウンロード可能で、割引購入できるものもある。また、Lenovo Legion Goにプリロードされている有料ゲームも3ヵ月無料など体験期間を長く設定したものがすぐに利用できる。
ゲームコントローラーをつけたまま持ち運べるソフトケースも付属。後述するコントローラーをマウス化するベースモジュールも収納可能だ。
さてゲームコントローラー部分はワンタッチで取り外しができる。コントローラ下部にあるボタンを押して軽く引き上げるだけで脱着できるのだ。コントローラーを外せば8.8型タブレットとしても使うことができるし、キックスタンドを使って立てれば動画ビュワーのような使い方もできるだろう。取り外した状態のサイズは約210×131×20mm、重量は640gとなる。
ゲームコントローラーには面白い機能が搭載されている。右側のコントローラーは底部に光学センサーが内蔵されており、収納ケースに納められているコントローラーベースにマグネットで装着するとマウスとして使用できるのだ。コントローラー本体にはマウスホイールも搭載されており、対戦型FPSゲームをプレイするときなどに有用だろう。
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